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【建国記念三連休記念超特大テクニック編】サーフィン新学科〈ミッドレングス〉_(4266文字)

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奄美大島の偉大なる波。

それに乗ったり、見学している。

そしてここにもサーフィン研究所がある。

本家(鎌倉)の所長は、

インスタグラムのストーリーで、

#サーフィン研究所 というハッシュタグを掲げながら、

サーフィン研究は #人生研究 でもありますと、

深いキャプションを入魂していた。

@paradise_earth1976

ここに住むグレイトサーファーたち。

所長の友人でもある緑くん。

カービングの天才で、

並外れた酒豪でもある。

ASIVI(アシビ)でライブがあった夜は、

30度の黒糖焼酎1升を軽く飲み干し、

「まだまだよ〜、てぃだ(太陽)が上がるまで」

そう言って、

名瀬の金久町辺りで飲み歩き、

そのティダがゆらゆらと東の空に昇ってきたら、

「〆はラーメンね」と、

ラと後半部分にアクセントを置く島言葉で、

つらつらと麺を手繰り、

普通に歩いていたほどの酒豪。

こちらは赤木名が産んだユウセイくん。

天地創造のような大波に乗り、

ギザギザリーフにボトムターンをして、

猛獣のような波にボードをぶち当てる。

別項でユウセイくんは奄美のシェーン・ドリアンだと書いたが、

彼とは地を別にした兄弟ではないかと、

アストロ球団のような設定が思い浮かんだ。

さて、

今日の研究所のお題はミッドレングス。

ショートボードが通常のバイク、

つまりモーターサイクルだとすると、

ミッドレングスは750だとか、

900ccの様相を帯びている。

つまり圧倒的なトルクとパワーを持っている。

このミッドレングスに乗り始めたのは33年も前に遡る。

The Big Dream Fish (TW) 6’5″ Twin fin

.

上の写真は私で、バリでの一コマ。

その昔はコンテストの鍛錬用としてミッドレングスに乗っていた。

当時はサーフィンブームで、

シーズンに入ると、

毎週コンテストに明け暮れていた。

遠征費は、

ナガヌマさんや岡本さんたちが出してくれていた。

「勝ちたい」

その頃は常にそう考えていた。

イメージは自分の狙った波に乗り、

自分らしいライディングをすれば良く、

相手のことは考えずに自分のライディングのことだけを考えていた。

この頃はコンテスト日以外では、

普段乗るボードより1フィートほど大きく、

重く、古汚いいわゆるボロボードを乗っていた。

私はこれを鉄下駄ボードと呼んでいた。

またはパワーアンクル。

この大きめのボードは、

それから25年くらいすると、

つまり10年くらい前からミッドレングスという言葉が出てきた。

特徴である

重く
もたつく
ターン角度がつけずらい

そんな短所があったが、

それこそが自分の弱点とばかりに、

その重いシングルフィンに乗り込み、

出来る限りテイルを踏み込んでサーフィンしていた。

コンテスト当日になると、

当時の真剣であった下重さんのシェイプしたショートボードを出してきて、

その鋭い斬れ味を思う存分波の中に切り出していた。

この重いボードは、

前出したように『リングにかけろ©車田正美』のパワーアンクルであった。

そしてコンテスト当日に普通のボードに乗り換え、

鉄下駄を脱ぐ、

またはパワーアンクルを外した高嶺竜児になった私は、

ローリングサンダー(ローラーコースター)や、

ブーメランカットバックをぶちかましていた。

そんなことを通過していたので、

「少し大きなボードに乗ること」は、

波乗りを始めたときにすでに経験済みであった。

それからさらに30年くらいが過ぎると、

ショートボードのスポット、

つまりトレッスルズとかではなく、

サンオノフレというブレイクに行くようになった。

それは、

波が緩い=サーファーたちも優しい
よってハッピーになれる

そんな方程式というか図式を得たからだ。

波が緩い代わりに、

いつまでも崩れない柔らかいフェイスに長く乗れるという長所があった。

そして波はいくらでも余っている。

ただここでショートボードでサーフすると、

テイクオフはしずらいし、

ターンも入りすぎて、

失速するか、スカスカする。

そこではみんなログかミッドレングスでサーフしていた。

郷にいれば郷に従えと、

当時花形だった1940年製のボックスをここで試したりした。

重たいボードを持ち運ぶのはなぜか苦手である。

それはきっと人生修行中に

「手に職を付けよ」という言葉のままに建築現場で働いた際、

終日、足場という長く、重たいものを運び、

「自分には向いていない」

滲む視界でそう感じたことを思い出すからなのかもしれない。

話が逸れた。

ミッドレングス。

そのサンオノフレでは、

ミッドレングスの達人たちが集まっていた。

クリスチャン・ワック

タイラー・ウォーレン

アレックス・ノスト

JJウエッセルズ

スカッティ・ストップニック

デボン・ハワード

コーリー・コーラピント

ミッチー・アブシャー

ジャスティン・アダムス

ブライアン・ミラー

彼らから学び、

一緒にサーフしていると、

あれほどまでに重かったミッドレングスが軽くなり、

マニューバーの曲線に色気というか、

生命が宿るようになった。

踏み込み、加速する。

その加速感たるや叫んでしまうほどで、

常にテイルやレイルが咬んでいるショートボードとは比べものにならない。

速度が出ると、

そこからサーフィンは難易度を上げる。

武道で言うと数段強い相手と戦うようで、

波面はより硬くなり、

ターンが弾かれないように低い体勢で極(き)め、

また次のターンを結ぶ。

短所が利点となり、

元々持っていた長所

テイクオフが早い
パドリングが速い
大波に強い

ということはそのままに、

いや、

乗り込めば乗り込むほどより早く、

より速くなっていくのを実感している。

そして日本では、

ーー島波以外ーー

ーー台風や巨大低気圧以外ーー

ほぼ毎日サンオノフレ的な柔らかい波質だと実感した。

そうなると、

必然的にミッドレングス日が増える。

良く見たのは、

ミッドレングス以上の浮力がないと乗れない波質、

か弱いブレイク。

具体的に言うと、

プロサーファーでもショートだとテイクオフできない、

沖で一度切り立って、

そのままショアブレイクまで半立ちのまま動いていく波。

もっと具体的に言うと、

あれは一宮海水浴場の大堤の横だった。

けれど、入っていたのは全てショートボード。

よって誰も乗れない状況だった。

パーフェクトな波だけが次々に切り立っていく。

サーファーはその波というかうねりに漕ぐのだが、

誰も何も斜面に引っかけることはできずに波はショアブレイクで果てていた。

私は7フィートのECミッドレングスがあったので、

沖の切り立ちからテイクオフし、

その半立ちと呼んだ緩い斜面をスルスルと滑り、

ちょっとでも切り立つとグニャリとターンをして、

50mほど乗って、

ショアブレイクでローリングサンダーをし、

また沖に戻ることを繰り返していた。

ショートボードの人たちは、

私を恨めしそうに見ていたが、

何も助けることはできなかった。(英語表現ですね)

なぜなら波が弱すぎるので、

彼らの浮力で波に乗ることは、

ショアブレイク以外では本日不可能という見立てだった。

けれど多くの人はショートボードという選択しかなく、

その世界こそがサーフィンだと信じ、

とても寒い中を口を真一文字に結び、

もしかしたらやってくる、

自分にも乗ることができる奇跡の波を待ちつづけているのであった。

Nation Eagle 6’8″

TW 7.75″ + Vektor VD (2+1)

at B-Pass, Amami Oshima

.

ショートボードに乗るには、

それなりの波質が必要だ。

けれど、そういう波質のところは常に混んでいる。

「人をかきわけながら」

乗らなくてはならないし、

そのかきわける人は、

ときにプロサーファーだったり、

毎日真剣にやっている、

または長い間真剣にやってきたサーファーだから、

例えかき分けたとしても分が悪いことは明かだろう。

なので、次の波を待つ。

結果、サーフィンではなく

「真面目な顔で浮いていただけ」という状況や結果となる。

そこで、波の緩いブレイクに行き、

乗れるボード、ミッドレングスやログに乗って、

サーフィンの練習をすれば良い。

そうすれば上に書いたように、

ターンの真髄を感得し、

ご自身の波乗り世界が拡張し、

さらには膨張しますと伝えたかったことを思いだした。

「ボードが買えない」
「ミッドレングスを試してみたい」

そんな人に向けて『試乗』という名のレンタルをしています。

ミッドレングス各種ありますし、

キャッチサーフの7フィート台、

またはシックスシックスなどで体験してみてください。

これはECのミッドレングス。

ECはエリック・クリステンソンの略で、

クリス・クリステンソンの実弟で、

カリフォルニア屈指のオールラウンド、

フィッシュからログまでというスキップフライから続く系譜のシェイパーだ。

試乗用は、

他に私が四国で乗り込んだECコスミックフォンザー7’2″や

タイラー・ウォーレンやNATION各種がございます。

上の画像のようにミニやフィッシュもございます。

もっと言うとボックスも貸し出します。

これは宣伝ではなく、

少しでも大きな浮力のボードに乗っていただきたいので、

「トマト10個と交換で貸してください」

そんなご要望にもお応えします。(笑)

これはキャッチサーフのシックス。

体積が48リッターあります。

6’0” x 22” x 3.125”

普通のショートボードは、

6フィートだと28リッター程度なのでその差170%!

倍近くあります。

シックスシックスになると、

体積が55リッター。

6’6” x 22.0” x 3.125”

これも通常のショートボードのデザインだと、

30リッターなので、その差は180%。

これは前出したECの7’2″で、

推定58リッター。

こうなってくると、

ミッドレングスの真骨頂だろう。

EC Surfboards Cosmic Fonzer Step-up 7’2″

Bonzer fin set-up

.

研究所からの新学科『ミッドレングス』のご案内でした。

このミッドレングスを学ぶと、

より良い波に乗ることができ、

余計なターンをしないからライディング距離は伸び、

よって体力増加し、滋養強壮に効果があり、

さらには食欲不振、

虚弱体質の改善に効能があります。(本当)

さて、奄美。

エイジくんの浜に行って彼にSMSを送る。

沖に龍一くんと、

D先輩と乗ったダツレフトの岩が見える。

これは緑くんの

実弟優人(ゆうと)くんのガイド&スクールバン。

うれしそうなチビ。

朔(新月)がやってきた。

さて、波乗りに行こう。

Happy Surfing!!


【建国記念三連休特別号】グリーンヒル展望台_Tyler Warren X NAKISURF_パンダが教えてくれたレゾンデートル_(1232文字)

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AMAMI OSHIMA, JAPAN

.

奄美大島の朝陽。

龍郷町からは、

ちょうどこの時期に太陽は喜界島から昇ってくる。

春に進むと、

夜明けは陸地にかかってしまうので、

水平線から昇る美しい朝焼けが見られなくなる。

冬のご褒美。

うねりは小さく、風も悪い。

潮も干き過ぎている。

けれど屋内で作業したり、

ずっと書いている小説の続きに取りかかるには良い日だ。

これがその展望台。

正式にはグリーンヒル展望台と言って、

お母さんがここが好きで、

こんな美しい朝焼けの日はよくここでお会いする。

展望台の手すりを額縁に見立てて、

自身の構図を探すのはいつものこと。

刻々と色彩を変える絵画作品は、

人の生と同じで、同じものは存在しない。
『奄美龍の夢、諸行無常の響きあり』

平家物語のような一文が降りてきた。

ある一瞬は、息を飲むほど美しかった。

画家と言えばタイラー・ウォーレン。

彼がNAKISURFのためにロゴを描いてくれた。

そしてライフスタイルだと定義してくれた

(この日ブログを巻末にリンクしました)

記念ステッカーが発売となりました。

NAKISURF×TYLER WARREN(タイラー・ウォーレン)&NAKISURFオリジナルステッカーが遂に入荷!

Photo by Tuna Tantei

.

サーフィン研究所奄美大島支社非常勤の私は、

時間が空くと波の下に行き、

波の研究をしていると書いた。

現在奄美大島の北部水温が23〜24度もあり、

たいていは気温よりも海の中の方が温かい。

なので、こうしてトランクスだけで潜ったりしている。

今年が特別温かいのかというと、

そういうことでもなく、

冬のいつものことだと緑くんは言っていた。

これは波研究の一環を動画にしたのは、

波は表面だけではなく裏側、

いや内側、下?

そんなところに隠された秘密があり、

秘伝を得るきっかけになればいいなと思いました。

波の中に出現するスパイン(らせん渦)も映っているので、

まだご覧になったことがない方はぜひ!

【巻末リンク:タイラーが掲げてくれたテーマ】

タイラー・ウォーレンXNAKISURF_ウナクネ&キャッチサーフ一味の週末&周辺_二郎の見た夢_(2736文字)

Happy Surfing!!

[猫好きの方だけへのおまけ]

前回奄美に来たのは二か月前。

そのときに黒白猫が、

3Dウエッジの波打ち際まで付いてきたと、

平成天皇誕生日に書いた。

このことについて飼い主の奈々ちゃんに聞くと、

パンダという名のオスですけど、

海までくっついてくるのは珍しいですと聞いた。

そしてこの日もついてきたので、

その感動を40秒の動画にしてみました。

不思議な猫でございます。

これはおまけなので、

難しい話をしてしまいますが、

このパンダ猫によって私は、

レゾンデートル(存在意義)を知ったのです。

レゾンデートルというのは、

“自分は何のために存在しているのか?”

そんな気持ちで、

よく思春期の頃にばくぜんと抱いていたものです。

誰にとっての存在か、

自分の存在にどんな意味があるのか、

さらに自分にとって、

自己の存在にどんな意味があるのかを問うこと。

『パンダが教えてくれたレゾンデートル』

サーフィン道の寄り道でした。

◎◎

【建国記念三連休特別文芸作品】奄美用ボードクイバー一覧_ジローとスシロー_(2349文字)

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喜界島から昇る朝陽。

奄美大島の龍郷町からであります。

ただただ美しかった。

冬の風にあおられて、

小さなうねりは背伸びするようにブレイクした。

奄美大島の波は、

ある時は鬼にも見え、

またあるときはまろやかな海からの贈りものに感じる。

これは先週かな、

サーフィン研究所奄美支所に研修生

ーーNAKISURFスタッフたちが来たときのもので、

ツナくんがなつかしの

SURFSURFSURFシャツを着てのサバ手写真が出てきた。

今回の奄美使用ボードで、

左から

NATION THE PINK CHAMPAGNE ON ICE 6’11″

CATCH SURF PLANK 6’0″

EC MINI PELICAN 7’2″

EC DOESIT 5’5″

CATCH SURF SKIPPER FISH x TAJ BARROW 6’0″

NATION THE EAGLE 6’8″

NATION THE EAGLE 5’11″

CATCH SURF LOG 8’0″

CATCH SURF STUMP 5’0″

CATCH SURF SKIPPER FISH x JOB 6’6″

映っていないが、

この他にTYLER WARREN BIG DREAM FISH 6’5″

があった。

奄美イクイップメントとしては、

長めボードが多く、

そしてリーフに使えるミッドレングスもあるので、

かなり完璧な揃えだと思う。

潮がなければ泳ぐ。

泳いで潜る。

息を吐ききって潜るのは、

波乗りの鍛錬を兼ねてのことでありました。

さて、本日は三連休記念としまして、

NAKISURFで大人気となっている

『二郎のハッピーサーフ日記』をお届けします。

アマミオオシマにいるナキさんへ

今日はバンガイヘン(番外編)をかきます。

 

スシローのイチリュウ

宮沢二郎

 

ぼくたち家ぞくは、スシローに行きました。

もばら店です。

もばらは、ぼくのいる町からは、

ナキさんたちのいる一宮よりもずっと遠くにあります。

もばらにスシローがあります。

父ちゃんは

「もばらはカイテンズシのゲキセンクだ」

そう言います。

まずは、はまスシがあって、

ちょうし丸、かっぱスシ、くらスシ、

さいごにスシローがあります。

父ちゃんがスシローはシンウチ(真打ち)だと言いました。

ナキさんが、

「いちりゅうはハマとスシローだ」とブログに書いていました。

ぼくたちはコンベア上りゅうのせきにつきました。

ここならインフルエンザにならないよと、

ツナくんさんが言っていました。

下リュウはふけつな時があります。

なぜならセキをする人がいるからです。

せきに付くと、

ぼくとお兄ちゃんはイクラをちゅうもんしました。

ぼくの大好ぶつです。

お兄ちゃんもイクラの「+ボタン」をおしていました。

お兄ちゃんはイクラはとくいではないのにへんだなと思っていました。

そういえばナキさんが、

スシローには、

ついボタンをおしてしまうマリョク(魔力)が

ひそんでいると教えてくれました。

父ちゃんはビールのマリョクです。

さすがスシローは一りゅうです。

上りゅうと下リュウ、

そして一リュウのいみを知りたいと考えていたらイクラが来ました。

なっとうマキを母ちゃんがえらびました。

ぼくとお兄ちゃんも食べました。

その後はテッカマキを食べて、

サーモンを2まい、ごうけい4つ食べました。

サーモンが大好きです。

ナキさんが、

「カイテンスシには安くておいしいものをテイキョウするために、

ダイヨウギョ(代用魚)のヒョウジ(表示)でもいいんだよ」

そんなことを言っていたのを思い出しました。

父ちゃんに聞いてみると、

ふつうのカイテンスシでサーモンは、

サーモントラウト(ニジマス)という魚でダイヨウされているけど、

それはスシローだと、本当のサーモンだと教えてくれました。

さすがスシローは一りゅうどころです。

母ちゃんがピーディーエフをダウンロードしてしらべました。

ダイヨウギョはいないようでした。

お兄ちゃんがエビをたのんだので、

ぼくはエビフライアボカドロールをちゅうもんしました。

このアボカドはメキシコからきたアボカドだと、

母ちゃんが言っていました。

タコスに入るアボカドだったかもしれないです。

お兄ちゃんは好きなものをまんなかに食べるタイプです。

みんなでマグロを4つちゅうもんしました。

お兄ちゃんはマグロが好きなので、

ぼくはそろそろチュウバンだと知りました。

そしてお兄ちゃんがワカドリグリルステーキをたのんだら、

ちゅうもんジョウゲンの5つとなってしまいました。

ぼくはあせりました。

なぜなら、

これでぼくたちはジョウゲン、

おわりになってしまったと思ったからです。

もうこれでおすしはおわりかと、

シーンとくらくなっていたら、

「ピンポンポン〜ごちゅうもん(注文)したおサラがきます。キ色です」

マグロがたくさんやってきました。

2こずつお皿にのって、キ色のダイの上で

8こもやってきたまっかなマグロのぎょうれつです。

おいしいおいしいと食べたらなんと、

またフッカツしてちゅうもんできるようになりました。

ぼくはこの日「この時はおわり」といういみを知りました。

なんだ、かんたなんだなと思いました。

お兄ちゃんがカン(寒)ぶりをたのんだので、

ぼくはギュウシオカルビと、えび天にぎりをたのみました。

おなかがいっぱいです。

さいごに大好きなサーモンをもう一回食べたかったのですが、

もうすっかりおなかいっぱいでした。

けっきょくお兄ちゃんが11まい、

ぼくが10まいでした。

父ちゃんがプレミアムモルツ2はいでした。

母ちゃんがスシローのスタンプをおしてもらって、

あつまったのでダッコスシ・マグネットをいただきました。

そしてこれでもっとサーフィンがじょうずになると思いました!

かんたんです!

おわり

じろう

Happy Surfing!!

 

【建国記念三連休特別作品】霊験灼然竜岬_トートゥガナシ_トロちゃんと私のタイムマシン_(3339文字)

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Amami Oshima 2019 February

.

鎌倉研究所の所長より、

インスタグラムのメッセージがあった。

「ヒロくんの店の先を右に折れ、
お好み焼き屋をまた右に。
海に出たらば、
左に500m歩いてください。
無人浜が出てきたら、
その先端に岬を司っているひとつの岩に立つと、
11時半の方向にリーフの切れ込みがふたつあります。
その切れ込みから見て、10時の方向に波があります」
「潮は?」
「140cm以上の満潮のみでございます」

ちょうど満潮に向かっている潮でありました。

それならばと、

心の中で護摩を焚き、

数珠を押し揉むように行ってみると、

その波はまるで喜ぶ龍のごとく跳ねておりました。

「トートゥガナシ」

そう奄美言葉で「ありがたや」と口から発すると、

なにやら与湾大親を勧請(かんじょう)したようで、

それはそれはのすばらしい波が次々とやってきました。

きっとこの寒波からの北うねりの回り込みだと、

波情報に長けた人なら言うのでしょうが、

この岬を望む与湾大親神社からのお告げは、

「天地心體(てんちしんたい)ひとつのものなり」

そんな真の声がやってきたのであります。

天の五行、地の五行、

そして海の五行が合體(がったい)した波でありました。

『霊験灼然(れいげんいやちこ)竜岬』

と降りてきて、

ふと気づくと、今日は建国記念日。

日本書紀による

『紀元前660年1月1日 (旧暦)に神武天皇が即位された』

という日でした。

明治に入ってからこの1月1日を新暦に換算し、

国民の休日としたとあった。

波とは海の五行説である。

この思想は、
「万物は火・水・木・金・土の五種類の元素からなる」

という説に準ずるもので、

これはいわゆる暦であり、

十干十二支もそうです。

「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」

そんな大切なことをこの竜岬から再確認しました。

ご縁にありがとう。

トートゥガナシ。

[建国記念日三連休番外編]

これは先月、1月のことでございます。

私は都内にいて、

その鎌倉研究所所長と会ったり、

ウナクネ心友会会長と食事をしたり、

見えぬスーパーブラッドウルフムーンをインスタグラムなどで見ていた。

普段の移動は車なので、

電車の中はSNS閲覧天国である。

みんな見ているのがうなずける。

少しすると、

キャプテンフィンで、

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)デザインの

ツインスタビライザーが完成したとあった。

 

私はこのツインスタビの信者でもあり、

提唱者でもあるので、

このことについてはタイラーと論が合致する。

さて、

都内からトロちゃんことトロ松くんと千葉北、

具体的には地形が良かった一宮海水浴場に行くこととなった。

トロ松くんは、

辣腕編集者として知られ、

ポパイやブルータスのライターも兼ねている。

「レインボーブリッジはすごいね」私

「はい、本当に新東京の象徴です」トロちゃん

「あれが豊洲?」

「そうみたいです」

「あれ、アクアライン使わないの?」

「ぼくはいつも東金を抜けるルートです」

「へー」

「最初にこのルートで行ってからずっとこれです」

「アクアライン早いよ。ETCがあれば800円だし」

「そうなんですね」

そしてややあって、

東金を経由して、

東金九十九里有料道路に入った。

「ぼくこの道好きなんですよ」

「いいよね」

「ニールヤングみたいです」

「トロちゃんのような若い子からニールヤングという言葉を聞くと思わなかった」

「自分はその時代に生きてますんで」

「そうか、うれしいなあ」

「はい。孤独の旅路などは何度聞いても良いです」

「あれは涙が出る。かけようかけよう。

Heart of Gold(ハート・オブ・ゴールド)はすばらしい」

カセットテープをガシャリ。

「レコード時代はさ、この曲はさ、A面4番目だったんだよ」

「そうなんですね」

「だから盤をのせて、その4曲目辺りにナガオカのダイヤモンド針を落とすんだ」

「佳い時代ですね」

♪ I’ve been in my mind, it’s such a fine line♪

「いいですね〜」

「ここはさ、”細い道筋をたどりながら(自分の)心の中も探求した”と訳し、

今となっては波乗りのラインと、

この人生のラインが重なってまた涙するんだよ」

「——————」

トロちゃんは、

この時代のかすれるような心の裡(うち)までを感ずる人で、

冒頭にあったSNSやインターネットもなかった時代に生きる人であります。

到着すると、

キヨくんがやってきて、

「おはようございます。ミッドレングスかログ波っすね〜」

「本当にそんな波質だね」

「ショート(ボード)の人が入っているけど、これじゃ乗れないでしょ」

「誰も乗れていないよ」

「これでログとかでパドルアウトすると露骨に嫌な顔をされるわけですよ」

「そうなんだね」

「ロング禁止というブレイクがあるなら、

ショートボード禁止というブレイクがあってもいいのに」

そんなことをつぶやいていた。

「何に乗るんすか?」

そう聞かれたので、

このボードというか箱を引っ張り出すと、

キヨくんは「ぐびび」とおののいて、

「ちょっとイスミに友だちがいるので呼んできます」

そんなことを言い残して、南下してしまった。

ボックス。

1940年代のボードのレプリカ。

ブライアン・ベントが作ってくれた。

(巻末にこのボックス製作風景ポストリンクがございます)

.

釘以外は完全木製。

25kgはあるだろうか。

サーフボードというよりはタンスであります。

まずは何度も乗ったことがある私から。

パドルアウトするとトロちゃんが近寄ってきて、

「どうですか?」

「のどが渇いてきた」

「——————」

「ひさしぶりだから乗れるかどうか」

「それで緊張して喉が渇いたのですね」

「そうみたい」

それでも乗ってみると、

ムカシトッタキネズカではないが、

普通に乗れて、

むしろオモシロイほどでありました。

トロちゃんは、

そのジェリー・ロペスのボルトで、

千葉一宮の波をパイプラインのごとく疾走している。

数本乗ると、

ボックス内は空洞なので、

こうして水を出してやる。

普段使いのサーフボードは簡単であり、

便利だと思い知った瞬間でもありました。

これは最高だと、

トロちゃんのボルトと交換する。

私はついにジェリー・ロペスの霊験灼(れいけんあらた)かな

パイプラインボードに乗ることになりました。

トロちゃんは、

「最初は簡単だと思っていましたが、

ナキさんの言う喉が渇く意味がわかりました」

「でしょう」

「はい、半端ではない緊張が体を包みました」

そうして、トロちゃんはその1940年代のボードで、

七〇数年の時を駆けていたのであります。

「乗れた、乗れました!」

そんな文体で激しく喜ぶトロちゃん。

波に乗る感動はこうでなくてはいけません。

私はそのパイプライナーで、

ボックスと同じ系統の波を滑る。

「その速きことは彗星の如し」

そんな江戸時代のような文体が降りてきたが、

こちらのボードはたかだか四〇数年前のものなので、

江戸時代は大げさだが、

前出したニールヤングやよしだたくろうのメロディが心に宿った。

大団円で上がってくると、

私たちは70年前とか、

40年前からというタイムマシンから降りてきた時空の旅人であった。

70年前はウエットスーツはなかったか。

大げさに言うのなら、

七代十神が生まれたときに見えた天の高天原に立つ二人でありました。

この後、

ベイシア長生店でカツ丼298円を求め、

一口茶屋前のフードコートで頬張り、

その後、

茂原長南より首都圏中央連絡自動車道(圏央道)に乗り、

ニールヤング景色ではなく、

アクアラインルートに変更して上京する。

そこで見たのは、

トロちゃんのタウンエースが、

クーラー&ヒーター搭載だということだった。

これはラカ法王の御料車、

特製サバットに搭載されているものと同じで、

この時代にこんなエレキテルがあったことに驚く。

なんと冷却は氷まで作成するという。

「トヨタ恐るべし」そう感じながら木更津を過ぎ、

アクアラインを過ぎると、

そこに見たのはシンゴジラか、

時空を越えてやってきた新たなるタイムマシンだった。

こんな建国記念日のポストでした。

Happy Surfing!!

【ブライアン・ベントのボックス製作顛末】

【特大号】_新南南西うねり_AVISOプレミアムでのバックサイド_コールとライアン_ユナイテッドフィフティのアート力_ロボとレッキンボール_インスタグラム_ブラ師匠の8フィートボックス製作記_(4517文字)

鬼気エネルギーの伝搬_ローリングサンダー1983よりポッツとガーラック_(1746文字)

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少し前に『ローリングサンダー』というサーフ映画を見た。

それは用安という集落にブーちゃんという、

神戸は長田式のお好み焼きの師範がいて、

彼の作る明石焼きをいただいていると、

レーザーディスクがありますよということになった。

山下達郎がサウンドトラックを担った

“Big Wave”はないですかと、

いやどこかにあったはずだと探していると、

シャロンストーン、

フットルースと色々出てきたが、

お目当ての山下達郎サウンドは見つからなかった。

「サーフムービーにしましょう」

緑くんがそう言ったので、

冒頭画像のアルバムカバーのローリングサンダーを見ることとなった。

『地球は西暦2040年に環境破壊を起こしてしまった』

そんな設定で、

“元サーフィン世界チャンピオンのロビー・ペイジが、

サーフ昔話を子どもたちに聞かせつつ、

パイプラインであったり、

オーストラリアのA級ブレイクでの1980年代初頭の、

または1970年代後半のサーフ映像を映す”

というものだった。

そこに懐かしいサーファーたちが登場し、

緑くんと一緒に名前を当てていく。

ディーン・ケアロハ、サニー・ガルシア、

リチャード・シュミット、

リアム・マクナマラ、バートン・リンチあたりは簡単だが、

リッチー・コリンズやアラン・サルロ、

ジェイミー・ブリシック、ソートン・ファレンダー、

ジョン・シムーカ(シモオカ)あたりは、

当時サーフィンにのめり込んでいないとわからない名だろう。

始皇帝ハービー・フレッチャーはまだ若く、

クリスチャンとネイザンなどはまだ子どもだった。

まだティーンのケリー・スレーターまでも収録されている。

トム・カレンにトム・キャロルのビッグ2。

ロニー・バーンズとマービン・フォスターはまだ生きていて、

ショーン・トムソン、デレック・ホー、

ジョニーボーイまでいて、

まだ20歳頃のマット・アーチボルドが、

画面の中で跳ねるように乗っていた。

そのとき、

ポッツことマーティン・ポッターが現れると、

緑くんは、

「ポッツは日本でガー(ブラッドガーラック)と殴り合いの喧嘩をしました(よ)ね」

そうつぶやいた。

私はガーラックとASPヘバラで同宿したこともあり、

彼の不良ぶりには全員が辟易としていた。

電車に乗って夜な夜な六本木に行き、

酒臭く戻ってきてそのまま試合をして勝ち上がっていた。

酒も飲まずに真剣にサーフィンをしていた私たちにとってはある意味新鮮だった。

あの日は、

ポッツがガーラックをけしかける形で喧嘩がスタートした。

ポッツは、

「我こそがツアーの、サーフィンの先輩であるぞ」

「波乗りをなめるな」

日本人の私にはそう見えた。

少しすると、

彼らはサーフボードを武器として刺し合った。

「サーフィンでこんなことになるのか!」

そんな驚きがあった。

結果、互いのマジックボードは穴だらけとなった。

あのとき「波乗りの本質は暴力だ」と感じたことを思いだした。

各人の(多分自分も)「得体の知れないもの」があり、

たいていはそれを見せないように内蔵している。

“秘めるようにしていた「得体の知れないもの」が、
突然ほとばしるのがサーフィンだ”

と降りてきたのである。

得体の知れないものを動力としてサーフィンをし、

また私のようなものはそれを隠し持ち、妖物のような波に挑む。

そんな機敏を知った。

サーファーはあくなき探求心と好奇心を持ち、

自分ではどうしょうもないほどのもの=波に挑むわけである。

ときに波は重量と圧力を増し、

速度を上げ、その威力と斬れ味を倍増させる。

はかりしれないそんな波に乗るためには、

自身が持つ得体の知れないもの、

つまり鬼気を持って波の中に入らねばならず、

それを実行した暁(あかつき)には、

驚嘆、壮絶なるファンタジーが待ち受けている。

そんなことを思いだしていた。

Nation Eagle 6’8″

Photo by JN (@nakisurf_chiba)

.

【ポッツのサーフリンク】

始皇帝の製作されたWave Warriorsからの映像で、

RVCAがリプゼントしていた。

ポッツのサーフ映像は1’44″から始まります。

これを再び見た私は、

自身のスクワット100回を課した。

これも鬼気エネルギーの伝搬だろう。

Happy Surfing!!

 

500円奄美_クリスチャン・フレッチャーと緑くん_サーフしてタコの口_奄美の桜_(2019文字)

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Tyler Warren Big Dream Fish 6’5″

.

The Dragon Cape

.

こちら奄美サーフィン研究所。

この写真を取った後、大雨が降ってきた。

昨日の1980年代の回顧ブログだが、

シゲルさんと土井さんが「涙が出ました」と感想を寄せてくれて、

他にもRさんと、Tさん、

そしてKさんにも「感動しました」

というようなメッセージをいただいた。

私もあの時代に熱くサーフしていたので、

お気持ちわかります。

さて、バリに旅立っていった

NAKISURF千葉のスタッフのナカガワとハギウダ。

研修を兼ねてたくさんサーフして、

さらなる境地を掴んでいただきたいと、

「真のサーフィンを」感じていただきたいと、

奄美サーフィン研究所から願っている。

さて、こちら奄美大島。

バックドアやアマミアンパイプラインは、

この森を抜けて海に出るわけだが、

とても奄美らしい風景が拡がっているので好きな場所のひとつだ。

2月となると、

みんなが旅を始めるのは、

どうやら航空券が安いのが大きな理由らしい。

先日は「奄美まで片道500円で来ました」

そんな女性がひとりグリーンヒルに泊まっていて、

聞いてみると、

バニラエアの特売でそんなことになったらしい。

「けしからん」

それを聞いたメガネの人が憤慨していたけど、

それはきっと奄美にやってくる価値が下がるからなのかと感じた。

さて、それとは別に緑くんが上京している。

インタースタイル横浜と、

大井町のウエーブプールに行くという。

私がこちらで、

彼があちらとはなんだかおもしろい。

さらにインタースタイルには、

クリスチャン・フレッチャーが来ていて、

到着後すぐにヘア・カリフォルニアで新作ヘアカットを施されていた。

この後、

緑くんからのSMSで

「クリスチャン・フレッチャーいました」

「奄美は最高よ〜って言って連れてきてね」

「前に何度かあったことあって、覚えててくれてました」

「クリスチャンは記憶力が異常にいいんだよ」

「そうなんですね」

こちらはバリの高間教授。

世界的に有名な「コツコツ理論」を完成させた人です。

彼は、

「モロチンに新しいブレイクを発見しました!!」

そんな感嘆符二つの文字と共に、

この笑顔の写真が送られてきた。

このモロチンというのは、

かなり質の良い波が無人だったそうで、

バリから飛行機で短時間、

つまり成田から奄美程度の場所にあるらしい。

いつか行きたい場所のひとつとなった。

こちらはまた回想編ですが、千葉のもの。

私たちは、

ラカ太郎くんと二郎くん、

父ちゃん母ちゃん、

そしてバリの山崎さんたちと波を探していました。

二郎くんは38kgもあるけど、まだ肩車ができました。

本人大喜び。

二郎くんファンの方ならご存じでしょうが、

彼が真剣になると「タコの口」になります。

このタコの口は、

『柔道部物語©小林まこと』

から続く伝統の系譜である。

この絵を見て、

このマンガの舞台となった岬商業高校柔道部の挨拶

「ザス、サイ、サッ!」

そんなことを思いだしていた。

「どんな強い選手も弱くする」

そんな天才五十嵐先生の指導風景。

「柔道部物語」は、

私にとってマンガの名作トップ10に入る名作であります。

またいつか読みたい。

パンダの待ち伏せにあった。

この後くっついてきたのはここに書くまでもない。

(巻末リンクをどうぞご覧になってください)

話が逸れた。

この撮影時、

カメラの前で

「シャボン玉おじさん」がやってきたそうで、

バブルの前ボケという幻想的なショットを得た。

こちらはラカ太郎。

バリーマッギー師匠の76に乗ってのフリーライド。

ゆるやかな風のように波に乗っていった。

子どもと一緒にサーフするのは楽しい。

自分がこの歳でサーフできなかった分、

ラカ太郎くんや二郎くんに想いを馳せているのかもしれない。

Catch Surf Odysea® Plank 8’0″

.

テイクオフの際は、

波と同体とし、

立ち上がると後方加重とするのは、

フィンを支点とする動きだからだ。

さもすると宙に飛び立つような心持ちとなり、

さらには浮き立つような視線が、

飛び立つことを暗示するのは、

サーフィンを始めた日の感覚そのままであった。

二郎くんは、

まだテイクオフの際に左右どちらかにネジレてしまっていて、

そのおかげで波に乗る難易度を上げているのだけど、

こうしてテイクオフの際は波に対してフラットにしてあげると、

「かんたんに」波に乗れるようになる。

桜が咲いていて、

植物博士のベンチュラセイジに聞いてみると、

「これは緋寒桜(ひかんざくら)です。

ソメイヨシノは淡いピンクですが、

緋寒桜は濃い色をしています。

花弁を下にして咲くのが特徴です」

そんな南の桜のおかげで街道沿いは春色であります。

最近、

こうして花のことが気になるようになった。

加齢するのも悪くはないな、

そんなことを感じていた。

Happy Surfing!!

【巻末注釈リンク:パンダはなぜ待ち伏せするのか?】

【平成天皇誕生日特大号】日本書紀黒白猫_(4103文字)

美しい奄美大島_3Dウエッジの波質とすばらしいローカリズム_(1430文字)

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奄美大島。

岬の上だが、

かなり高くまで登ることができたので、

iPhoneのパノラマ機能で撮った。

遠くに3Dウエッジがある手広海岸、

アマミアン・バックドアとパイプライン、

そしてヒロくんのクルクルが見える。

これが3Dウエッジ。

一見すると良い波だが、

超が付くほどの癖波。

具体的には波が両側から合わさり、

さらにはリーフの亀裂と、

深みを介して波面はえぐれる。

これはスキッパーフィッシュの、

タジ・バロウProトライフィンモデル。

まだステッカーが貼られていないので、

奄美に来たばかりのショットだとわかる。

3Dウエッジでのスキッパーフィッシュ。

これはそれほどではないが、

とんでもないほど掘れ上がるときがある。

なので、

波側にレイルを入れておかないと、

飛ばされてしまう。

もし飛ばされると最悪はリーフで額を割ることで、

そうなると意識不明となるので生死に関わる。

3Dウエッジ。

いわゆる手広海岸のメインピークで、

ブレイクマップを見ると、

『初級者〜』

しっかりとそう書いてあるが、

潮位が1m以下でうねりが背丈くらいあれば、

プロ級でちょうど良いほどの波質であります。

でもそう書かなくてはならないのは、

他のブレイクもやはりそんなことになっていて、

ただ、

ばしゃ山やヒロくんのクルクル付近の沖波で満潮ならば、

これまたロングボードに乗った初級者には最高の波質だと突きとめた。

難点はアウトリーフなので、陸から遠いこと。

もしフィンや何かでざっくりと切ってしまったら致命傷となる。

ボートか何かでお連れすれば、

この問題は解決するだろうか。

私が奄美が好きで好きでたまらなくなり、

ついには観光親善大使となったのは、

2011年のときでございます。

(巻末注釈リンク*1をご覧ください)

そのひとつに、

ローカルたちの暖かい心があったからだろう。

この手広海岸の看板のように

笑顔であいさつ
波はゆずり愛
ゴミは持ち帰る

そして

水は山ぬうかげ(のおかげ)
人は世間のぬうかげ
波人は海ぬうかげ

その通りであります。

でも、何人かのローカルに聞くと、

これを逆手に取って、

ロングで波に乗っては戻ってきて、
すぐに次の波に漕ぐ
(待っている人多数)
ショルダー側から逆走する
大きなボードでたくさん乗る(過ぎる)

サーファーが増えたようで、

みんな頭を悩ましているという。

これはローカリズムというより、

サーファー個人の考え方なのだと思う。

「波は自分の順番をしっかりと待ちなさい。
それがわからなければ、
自分の順番はないと思いなさい」

そんなことを波乗りを始めたときに先輩方に教わった。

(波の順番については、巻末注釈リンク*2をご覧ください)

さて、

天才料理人として知られるカズさん。

一時はグリーンヒルさんのキッチンにもいました。

島北側の笠利で、

それはおいしいお弁当屋さん、

「キッチン・マカロニ(朝9:30〜日曜定休)」

をしている。

ちょうど検索をかけたら

このマカロニさんに対して、

悪意のある書き込みがあったので、

「違反です」

そのわけのわからない口コミを報告した。

口コミは公平に見て書かないと、

迷惑する人が出て、悲しむ人もいる。

そんな責任を持っての投稿としていただきたい。

閑話。

これはサーフィン研究所鎌倉所長の

インスタグラム・ストーリー投稿。

あまりにも共感できたので、

自分でもリポストしてみた。

Happy Surfing!!

【巻末注釈リンク*1:奄美観光大使】

『PB真東うねり90度』とは?_GO PRO緑くん初使用日_晴れて観光親善大使候補となりました_天地初發之時のような雨_BMW似のマルちゃん_奄美、ありがとうございました_(2823文字)

【重要注釈リンク*2:波の順番】

【ウナクネ特別編】ワールドクラスの波に乗るために(その壱)_Blue誌より_(1854文字)

3Dウエッジの小さな問題_すてきなモリンガ(さま)_(1700文字)

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3Dウエッジ波は、
ライトは割とまともでも、
レフトにその特徴がある。
ねじれ、えぐれる
フェイスブックのバナーとしている画像だが、
この波の良さが出ているので、
とても好きなショットとなった。
これは昨日書いたことで、
初級者がこの3Dウエッジに入ると、
こんなことになる。
前に人がいて、
進行方向には巻き上げられて落ちてくるかもしれない女性。
当然ブレーキをかけたのだが、
「ちょっとした問題なんです」
そんなことを地元の子に聞いた。
特にこの黄緑ボードに乗った子がひどく、
あちこちで誰かと激突している。
緑くんに聞いてみると、
彼女は初級者だけど、
じつはかなりの時間をかけてサーフィンをしているが、
ずっとこの調子であるという。
具体的にはテイクオフすると90%の確率で突き刺さり、
すぐに戻ってきて、
その恐ろしいテイクオフを繰り返すというものだ。
今度話せたら話してみよう。
夕方パンダの待ち伏せにあった。
パンダは私を見ると、
こうして追跡してくるので、
iPhoneでパシャリとやってみた。
不思議な猫です。
さて、
NAKISURFからのお知らせです。
最近は、
『暮らしっく村』さんの
モリンガ・グリーンジュースを飲んでいる。
モリンガとは?
そのことを調べてみると和名は『ワサビノキ』とあった。
葉・果実・種は食用やお茶、オイルとして利用される。
樹皮は繊維質でロープや絨毯になり、
根っこはカレーの香辛料として使用、
さらには絞った後の搾りカスで水の浄化もしてしまう。
北インド世界最古の医療アーユルベーダでは、
300もの病気を防ぐ『奇跡の木』であると書いている。
アーユルベーダは5000年前も昔から受け継がれてきた伝統医療、
そんな古代から重宝されたこの木には、
サーフィンや運動後、
体の機能を正常に保つのに必要となる必須アミノ酸
(BCAA=筋肉のエネルギー代謝や合成に深く関わる分岐鎖アミノ酸を含む)
が9種類、これは体内では生産できないのです。
タンパク質は木綿豆腐の5倍、
発芽玄米の10倍のGABA
ごぼうの5倍の食物繊維、
ほうれん草の約3倍の鉄分、
ぶどうの11倍のポリフェノールなど、
このほかにも驚くほど多くの成分が含まれる、
ミラクルな樹木であることがわかった。
 
海外産のモリンガも多く出回っているが、
それらは大量に生産するために農薬や化学肥料が使われ、
発展途上国での過酷な労働の下で生産されていることもある。
そこで健康食品として不安にならない国内=沖縄の日差しを浴び、
大城さんの愛情を受け、
台風の暴風の中でもたくましく育ったオーガニック(有機)モリンガがこれである。
乾燥後、
沖縄の農家さんの想いであるモリンガを京都へ運び、
GMPと呼ばれる製造管理と品質管理の厳しい基準を満たした工場で加工されるので、
どこから見ても『安心』と太鼓判が捺される由縁であります。
モリンガジュースの原材料は2つ。
モリンガと食物繊維豊富の有機アガベイヌリン。
シンプルかつ、飲みやすい。
ファスティングしたい朝やたくさんの栄養素を身体が欲するサーフ後にグビグビッと飲んでいる。
その他にも、
海上がりの紫外線を浴びた髪をケアするボタニカルヘアウォッシュ、
日焼け止めなどの汚れも吸着するクチャ(琉球泥灰岩)を練りこんだモリンガ石鹸、
日焼けの炎症を抑えられる効果の高い、
クレオパトラも愛した貴重なピュアシードオイル。
『暮らしっく村』さんの製品は、
生産者の方の顔が見ることができ、
さらにはNo more添加物!No more経皮毒!をモットーにされており、
「外から」「内から」のトータルケアを目的とした商品で、
シンプルな私のライフスタイルと相性がよい。
モリンガの浄化パワーで私の身体を奄美の海のように澄んでゆく気がする。
NAKISURFの商品リンクはこちら↓
https://www.nakisurfshop.com/SHOP/30263/list.html
さらに詳しくは、
『暮らしっく村』さんのリンク↓
 
モリンガのページ
Happy Surfing!!

文字と、言葉を持たない日_#87(奄美編)

バックサイドスタンスの加速度_(512文字)

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Catch Surf © Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

.

膝もすっかりよくなり、(70%)

こうしてスタンスを結べることになった。

このスタンスは超安定するので、

ぜひお試しいただきたい。

具体的にはクリティカルな(切り立った)エリアで使い、

レイルを押しつけて減速加速ということになる。

バックサイドバレルにも使用できるし、

超高速の波にも応用できる優れものです。

Amami Oshima, Nation Dream Crusher 5’6″

.

また、

波を抜けていく際には、

波のどの位置を走りぬけていくのかも重要なポイントとなる。

『速い波』では、

波の上側を走るのが最良だが、

波というのはここから崩れるので、

よく見て飛び込んでいかないとならない。

どちらにしてもスリリングなもので、

これこそが私の求めていた波乗りだと思う。

昔はバックサイドは苦手だった。

というかあまり好きではなかった。

けれど、

このスタンスができるようになってからは、

切り立てば切り立つほど、

バックサイドの方が安定して、

安定した結果となることがわかった。

Happy Surfing!!

 

 

 

テイクオフのアプローチ決意編_(765文字)

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3Dウエッジの朝陽。

うっとりするほど美しい。

波が両側から合わさり、

そして海底の起伏が波腹を引き込む。

それがピークを形成する。

独特かつ最高の波である。

潮位が100cmくらいあれば、

中級者でも乗れるが、

それ以上下がると、

名のあるサーファー志望というほどに切れ上がる。

そんな道場波。

ピークはこんな風で、

けれどサイズが下がると、

常に混雑しているので人を避けていかねばならない。

あの人が行くかな?

そう思って、

乗りすぎてはいけないと、

パドリングを止めて見ていると、

「あれ?いかないんだ」

そんなことになる。

「これ波ならいけるだろう」

「あれまた止めた」

こんなことの繰り返しであります。

なんだかもったいない。

ノースヘバラ編でも書いたけど、

いざパドリングを始めたら

「こんなに波が掘れ上がるとは思いませんでした」

と理由を付けて、

パドリングを止めてはならないということであります。

ちなみにノースショアでは、

1度でもひるんで止めてしまうと、

そのセッションでは2度と波を分けてもらえない

“不文律”というのがあります。

1度でも漕ぐと、

全員が乗るまで待つ、

またはインサイドに行く。

そんなことです。

ファーストセクションだけでキックアウト(プルアウト)しても同じで、

インサイドまできちんと乗ったかどうかで、

波の乗る順番が与えられるのは、

さすがサーフ先進国だと感心したことでもあります。

日本もサーフ人口が膨張しているけど、

ここのあたりも成長していくべきだと思います。

閑話。

これは山羊島。

東シナ海にある小さな島です。

山羊のようであり、

龍が顔を伏せて潜っているようでもあります。

ここに波が立つと豪傑なレフトとなります。

パンダの待ち伏せにあった。

さて、今日は何をしようかな?

Happy Surfing!!

【テイクオフの心得】

【新春記念テクニック編】掘れた波へのアプローチの心構え_ウナクネ会館_(2277文字)

美しい波_清滝河奥聖人成慢悔語_(1206文字)

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Catch Surf © Skipper Fish JOB Pro 6’6″

with Vektor Fin trailers

.

背丈くらいの美しい壁、

それの最長距離を味わいたく、

ダブルセクションのビハインドピークから入った。

この次の瞬間、

波は私を乗せたまま加速するように、

壁を垂直まで切れ上げてくる。

落下なのか、降下なのか、愉楽、

または恐怖それら全てを入り交えて自分の読みだけを信じ、

次のオープンセクションまでレイルを入れていく。

サーフィンの醍醐味であります。

昔から昔話を読むのが好きで、

TVのマンガ日本昔話をいつも観ていたとは、

先月発売されたBLUE誌に書いた。

今昔物語集はみなさんもご存じだろうが、

この巻二十、第三十九話に面白い話があった。

.

“——清滝川の奥に庵を結んで修行していた僧がいて、

彼は験力で水瓶を飛ばしては水を汲むことができた。

自分の験力に慢心して過ごしていたところ、

上流にさらに水瓶を飛ばす有験の僧がいることを知った。

その僧はその上流の有験の僧を妬んで、

ある日その庵に押しかけ、

火界の呪を持って挑んだが、

逆に身を焼く苦しみを味わい、自身の慢心を悔い改めたという。——”

「清滝河奥聖人成慢悔語」より

.

もしかすると、

これもサーフィンに似ていると思った。

私たちは修練者だとする。

すると、

自分の必殺技よりもすごいのをするのが、

ぞろぞろいるのはすでに知っている。

なのでおとなしくしている。

けれど、一緒にサーフし始めた友人が上手になったりすると、

うらやましいのと、なんだか悔しい気持ちもある。

だけど、自分はまだそんなレベルなので、

もっとがんばろうと思ったりもする。

そんな世界で生きています。

自身のビデオも写真も見ているわけですから、

「自分はこんなもの」というのも知っています。

で、この時代はカメラはもちろんのこと、

インスタグラムもフェイスブックもないので、

加速度的に慢心していくわけです。

「自分よりすごいヤツがいたら見てみたい」

でもすごいのは必ずいます。

あのケリー・スレーターですら、

ジョンジョン・フルーレンスにその王座を受け渡しましたし、

加齢もそう、世の摂理、そんなことです。

上級僧のところに押しかけて行くこの僧の世界観の小ささが露呈されるわけです。

エンディングは作者の計らいだと思うのですが、

普通は、

この時代なら間違いなく焼き殺されたと思うのです。

また来られたらかなわん。

そんな調子でしょう。

なので、

結局は妬みや自身の器の小ささは死、

または不調となって跳ね返ってくると思うのです。

サーフィンも妬まず、

技にこだわらず、悠々とのびのびとやっていただけたらいいな、

そう思って、平安時代末期からの作品を紹介しました。

とするとその頃から

『妬むとダメですよ』

と教えられていたのがわかります。

Happy Surfing!!

嵐が過ぎた奄美大島_(585文字)

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Green Hill, Amami Oshima

.

「たんかん」のシーズンです。

ここ、奄美大島のは、ここまで美味しかったか、

というほどおいしく、まさに夢午後を味わっている。

さて、

バリの山崎さん(巻末リンク参照)と、

ラカ法王の来島です。

グリーンヒルのお母さんの食事、

それは楽しい時間が始まったようだ。

法王と話していると、

パンダがいたので一緒に記念撮影を撮ろうとすると、

もさもさ逃げていってしまった。

ネコは気まぐれですね。

昨日は全島大荒れだった。

南東からの強風、大雨、

気温が23度あって、蒸す日だった。

夕方くらいから風が止み始め、

3Dウエッジはこんな具合。

点に見えるのが、サーファー。

ストーミーなので、

乗れていたのは、大智だけだった。

アマミアンバックドア↓

まとまりがなかったのと、

日没30分前だったのでサーフするのは断念した。

かなり完璧なセットアップ。

けれど、激浅ギザギザであります。

無人の美しい波を見るのは、

すがすがしい気持ちになるのでありました。

法王も

「これ乗れるかな〜?」

そんな疑問系で見る波。

胸の鼓動。

焼けない夕方は、

静かに暗くなっていったのでありました。

クルクル奄美を製作中のヒロくん。

いつもニコニコ。

Happy Surfing!!

【巻末リンク:バリの純さん】

パダンパダン_バランガン岬_チャングー最後の日_(2763文字)

【巻末注釈リンクのおまけ:ウツワツ】

【特大号】ウルワツ、永遠の波_マデ・カシムと鎌倉の大先輩_命と皮膚が買えるバリ!?_(3753文字)

春の眩さ_ジョウリクのススメ_読書_(891文字)

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美しい朝陽。

ずっと天気が悪かったので、

ひさしぶりに見たものである。

朝陽を受ける海は、

眩く、荘厳であり、愉楽であった。

パドルアウトすると、海面は甘く揺れていた。

その煌めきに腕を漕ぎ入れ、

引き絞り、太陽に向かっていくように進んだ。

あるところで神々しいほど美しい眩さがやってきた。

パドルを止めて、

その陽光にからまるように自分自身を浸していった。

東京は春1番だったという。

ささやかだけど、

粋が良く、ドラマを持った波に乗り、

また陽光に浸されながら波を待つ。

体幹に気を入れ、

波斜面のマックスを追い求めて、

レイル角度をあまり変えないように砂浜まで乗り継いでいく。

「波は上陸するまで」

そんな格言を得た。

この上陸することをお勧めする理由は、

1.最大距離が乗れる
2.パドリング距離が増える
3.自身のパドリング能力が高まる
4.毎回戻るルートを構築する(波乗り力が高まる)
5.沖で待つ人たちに優しい
(当分ラインナップに戻ってこないから)

そんな5つの大きく、

強く、基本的なことでありました。

だって、千葉とかで入っていると、

せっかく波に乗っていっても、

「え、そこで止めちゃうの?」

そうやってキックアウトして、

またすぐに戻ってきてしまうわけです。

だったら最大距離を乗ってください。

だってやりたいのは「波に乗ること」なのですから、

あれでは波待ちだと思う。

閑話休題。

読書が好きで、

読めない漢字などは偏や部首だけで読み飛ばしていくので、

読書スピードは早いです。

あっという間に一冊読めてしまう。

で、

1番好きな読書方法は浜に寝転び、

こうして真上に掲げて読むというもの。

今読んでいるのは、

嘉納治五郎が東京に講道館を興した話で、

柔術が柔道になっていく明治の時代に浸っている。

良き時代だけど、荒くれものたちの話でもあります。

そして御式内(おしきうち)だとか、

起倒流というミステリアスな武術。

季節はすっかり春ですね。

NOTE: ブルー誌巻頭コラム脱稿。

今回は”コンペティション”について書きました。

それではすばらしい日になりますように!

Happy Surfing!!

 

 

【奄美波乗研究所222】波の中に発生するスパイラルとは_(729文字)

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奄美大島。

沖にいるラカ法王に「ラカ〜」と手を振る。

もうすぐそちらに向かいます、と。

Catch Surf Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

withe Vektor fins trailer

.

法王のすごいのが、

スポーツ天才ということだろう。

ボウリングで予告ストライクはもちろん、

バッティングセンターでは、

時速150kmで放たれた球を真芯で打ち抜く。

練習しに来ていた高校球児が、

すわプロ選手だ!と、

潤んだ目で見学していたほどだ。

サーフィンなどは数ヶ月していなくとも上達し、

フィンレスなどは数回目のトライでスピンを決めた。

(巻末リンクをご参照ください)

サーフ後、

GoProで、波の研究をしに行く。

普段表面しか見えないが、

裏側の波を知っておこうというのがその趣向。

しばしの驚愕感を味わい、

さらに驚かさせられるのはいつものこと。

波というのは驚異であります。

“Swirl”

というのは『渦』という意味であるから、

“Spiral”

スパイラル、らせんというのが正しい名前なのかと模索していた。

何の話かと言うと、

波の下に出現するスピンドリルみたいな、泡の回転。

いつも出るわけではないが、

ここで撮るとたいてい出るので、

それがあの硬い波質に関係しているのかと、

思いを巡らせていた。

それでは42秒間の波のショーでございます。

ごゆっくりと。

音は、シタール。

これは北インド発祥の弦楽器。

なんと19弦もある。

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなどが、

このシタールを好んで演奏している。

Happy Friday & Happy Surfing!!

【巻末注釈リンク】

サーフハッピー_(1725文字)


【奄美サーフィン研究所より】ゴミ問題をどうするのか_(1278文字)

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3D Wedge, Amami Oshima

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今朝の3Dウエッジ。

快晴日のはじまり、けれどうねり小さし。

これは少し前の画像。

ちょっと波があった日。

Green Goodman

緑くん

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Daichi Makino

大智

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Catch Surf Odysea ® Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

Tyler Warren’s Twin (captain fin) + VEKTOR

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3Dウエッジはパイプラインを想定してラインが結べる。

切り立った斜面を高速で走る愉楽。

サーフィンはすばらしいと思える瞬間でありました。

美しい奄美大島。

その浜に打ち上がったプラゴミ群を

とりあえずみんな空いた手で拾って、

手広の集積所に集めている。

これは氷山の一角で、

台風や嵐の後などは、この数百倍も押し寄せて、

途方もなくさせる。

奄美大島は黒潮と対馬海流が合わさるので、

こうした海洋ゴミが流れ着く場所でもある。

パッケージを見ると、

中国語、ベトナム語、ハングル等々、

ほぼアジア諸国のからで、日本のはほとんどない。

けれど、ゴミは打ち上がる。

アジア諸国と言えば、

こんな海岸が多く、

この供給元と相手をしているわけなので途方もない。

けれど、ゴミはやってくる。

世界ではポリ袋などを食べたクジラやウミガメの死骸が多く発見され、

プラスチック製品による海洋汚染への関心が高まっています。

プラスチックにはどんな害があるかと調べてみると、

プラスチックは吸着性が高いので、

海を漂っている間に海中の汚染物質が表面に吸着し、

汚染物質の“乗り物”となるとありました。

生物が誤食すれば、汚染物質が体内に移ることになります。

それを今度はヒトが食べるわけですから人ごとではありません。

けれど、

読売新聞の記事(下記リンク)を読むと、

“海の中のMPを減らすためには、地道な方法が効果的です。

つまり、海岸清掃です。

MP(海中分解してマイクロプラスティックになったこと)

になってしまえば回収は不可能ですが、

大きければできます。

例えば海中の10万個のMPは、重量にするとおよそ10グラム。

海岸でペットボトル1本(30グラム前後)を拾うということは、

海面1平方キロメートルに散らばっているMPを回収したのと同じか、

それ以上の効果があるわけです”

現在、

欧米諸国を中心に、

このプラスティックゴミの供給と生産が見直されている。

アジアの各地ではゴミ撤去が始まっている。

地道ではあるが、

空いている手でゴミを拾うことを続けているが、

まあまあのことであろうか。

アイディアとしては地元企業などが、

海岸エリアを保護する目的でスポンサーをし、

そのゴミ清掃にかかる経費を負担するというもの。

「この〜〜海岸は◎◎株式会社が保護しています」

そう掲げてもらい、

かくして各地の浜はみるみるときれいになることを夢見ている。

記事元:

https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20190111-OYT8T50056/

Happy Surfing!!

 

美しい夕陽と鳳凰_メッキと奄美たんかん_(1331文字)

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Catch Odysea® plank 6′

Photo by JN (nakisurf)

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プランクに乗った。

キャッチサーフでは、

プランクはシングルフィンモデルのこと。

“明るい神さまの居る岬”

という場所の天辺に登って南側を見てみると、

こんな景色だった。

そこには、

ドラゴンケープの波とか、

おやっさんの浜

余安浜、ヒロくんのお店、

バックドア、3Dウエッジ、

そしてたくさんの龍頭。

そして空港がある北側を見ると、

ちょうど鳳凰が内地(本土)に向かって羽ばたいていた。

奄美大島は伝説を宿す島なので、

さほど驚かない自分にびっくりした。

こんな優しい御顔。

こんな夕陽タイムを通過し、

また夜となった。

龍郷町の万寿果(まんじゅか)に行き、

読書&パッタイナイトとした。

奄美大島を満喫されるラカ法王。

この店は収穫時期にだけ、

生のサトウキビを絞ってジュースにしてくれる。

エグイと予想した味だが、

スッキリとしていて、

しかもおいしくてびっくり。

これは名店『こっこ家』のデザート揃い。

いつかは食べたいシフォン生クリームケーキ(右上)。

ビッグ2の魚売り場で、

刺身用のギンガメアジを見つけた。

ノースハワイならば、

良型サイズのパピオで、

魚体も新しかったので即購入する。

少し前まで奄美の海を泳いでいたのだろう。

およそ600円。

奄美ではメッキという名前の魚。

なつかしのお菓子。

小さい頃に電車に乗るときに母が買ってくれたのが、

このボンタンアメである。

ボンタンを文旦と誤読し、

土佐高知の森本果樹園さんを思いだした。

昨日はクルクル新開店へのお手伝いをしてきました。

クルクルはヒロくんのお店で、

4月ともなれば、

フュージョン・イタリアンとか、

アマミアン・ジェリーナとかそんな料理が出るらしい。

海の目の前。

しかも干潮時はどこでサーフできないので仕事もはかどる。

ペンキ係の私は、

1日かけてこのサイズの板を26枚ほど2度塗りしたのだった。

大いに楽しんだ後のラカ法王。

「ホーオーはこのように帰りました」

法王とグリーンヒルで同宿だったバリ山崎さんから上記の報告があったが、

良く見ると、帰路の空に浮いたラカ法王は夏服であった。

「奄美大島、最高でした!また来ます」

そんな言葉はバリ山崎さんも同様に、

それぞれ千葉だったり、藤沢の空に散って行った。

先ほどのメッキ(パピオ、ギンガメアジ)だが、

こんな見てくれとなった。

「メッキとたんかんの結婚」

そんな名前がこれを書きながら浮かんだ。

【たんかんのソースの作り方】

まずフライパンにごま油を入れて軽く熱します。

みじん切りにしたニンニクを色が付かないように炒めます。

ニンニクの縁の色が変わってきたらそこにタンカンをしぼります。

そして一味唐辛子を入れて、煮詰めていくわけですが、

泡が全体的に小粒になったら頃合いです。

並べた刺身の上にこのソースを適当にかけ、

ローストしたマカダミアナッツも同様に散らし、

みじん切りにしたパプリカ、

すりおろした新生姜をかけたら完成です。

ちょうど旬のタンカンを使いましたが、

みかんでもレモンで良いと思う。

(その際には甘味が足りないので、みりんで補うと良いでしょう)

また食べたいな。(笑)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所スペシャル】いにしえのサーフボード編:タイラー・ウォーレン1973ボンザー@奄美大島_(2222文字)

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Amami Oshima

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奄美大島龍郷町手広海岸の夜明け。

ゴールドグリーンという言葉があるが、

その字面にふさわしい、そんな色彩だった。

ボンザーボード。

そうです。

タイラー・ウォーレンにお願いしたボンザーボードが完成し、

バリの山崎さんにお願いして持って来ていただいたのです。

これがベースとなったオリジナルボンザー。

(詳しくは巻末リンク*1を)

1973年のデザインだから、

46年も前の宇宙的サーフボード。

それがなんと奄美大島で初乗りできる。

夜明け時間を調べ、

その前に到着して着替えたりワックスアップをしていると、

美しい太陽が淡く昇ってきた。

奄美地方はずっと曇天だったので、

太陽が見られるだけで満たされた。

そしてこちらも届いたばかりの新型Z1サーフスーツ『ライト』。

石井博士の監修の元で軽さにこだわり、

柔らかく、動きやすい。

そんな機能スーツであります。

そして1973ボンザー。

タイラー・ウォーレンの完全コピー。

(巻末リンク*2へ)

ファーストパドルアウト。

そしてファーストウェイブはバレルとなった。

なんという縁でしょうか。

結局この日は四時間ぶっ通しでサーフしたけど、

この『最初の波』こそがウェイブオブザデーだった奇跡。

ある1本のことだが、

一緒にサーフしていた熊ちゃんが、

「今の、めちゃくちゃ速かったですね〜」

そんな言葉を賜ったとき、

私は龍に押される心持ちで波に乗っていたのだった。

このボンザーはやたらと速く、

そのターンの色気は、

1970年代のサイケデリックな快楽があり、

そして私は波に乗るたびに、

熱い血が体内を駆け巡り、

波乗りの持つ深い魅力に引き込まれていくのであった。

夢か幻か、

忘れられない日。

Z1ライトの軽さといったら、

ライクラスーツを着ているようで、

パドリングのストレスは全く感じなかった。

軽いってすばらしい。

熊ちゃんは長いレフトに駆けていった。

島から世界に発信するアーティストでもあります。

ラカ法王が先に乗り、

私が次の波に。

法王はターン良く、

波待ちの姿勢良く、パドリングもよろしかった。

法王はレイルコントロールに長けてらして、

バレルが小さくとも、

視界だけは確保してバーチャル的にメイクしてみせるのだった。

法王の笑顔に癒される。

これを明治時代の最高敬語で表現するとこうなった。

言葉に興味がない方は飛ばして読み進めください。

後半にボンザーシステムの真実があります。

.

法王親しく明神崎を北越に巡幸し給う北東波
万民為に輪廻を祝う時は
平成参拾壱年弐月鳳凰浮かばせ
この地に留めさせ玉ひて畏くも真鰻捻を行在所充て玉ふた。
波方には光照の近境悉く梵参持参家来ありて
一面朝陽を照らし浄め法王を待奉った。
東雲に法王は龍顔麗しくお着きになった。
(中略)
法王には本波にお出ましまして空なる成仏の火を点し、
波胎を翠雨滑走し光輝を放ち天乗あらせられた。
御聖情の厚き畏くも有難い艶姿行幸ここに。
玉響。

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[読み解くキーワード]

鳳凰浮かばせ=昨日のこのブログを参照のこと

真鰻捻=真のウネクネ

梵参=ボンザー

家来=私

東雲=しののめ、夜明け前に茜色にそまる空のこと

龍顔=天子の顔

波胎を翠雨滑走=バレル内の水しぶきを受けながら滑った

天乗=天に昇るライディング、テンライ

艶姿=あですがた

行幸=旅

玉響=たまゆら、儚き一瞬のこと

上がってくると、

3Dウエッジは激混みだった。

熊ちゃんは、

目を入れてボードをチェックするのであった。

Tyler Warren’s 1973 Bonzer

6’5″ x 19-7/8″ x 2-7/8″

ボンザーはサーフボードのシステムであり、

思想でもある。(巻末注釈リンク*3に)

そのことはアレックス・ノスト総帥が思想的に傾倒し、

また発案者キャンベルブラザーズをRVCAが支持し、

その作品群を展示することから読み取れる。

私たちのウナクネ式。

その総帥アレックス・ノストは、

誕生されたときに右手でサイドフィンを示し、

左手でセンターフィンの形をなぞらえ、

「天上天下唯BONZER独尊」と話したとされている。

「これは全世界でボンザーが一番尊い」

と広く解釈されているが、

じつはこの場合のボンザーとは、

サーフボードのシステムではなく、

「ボン=梵、ブラフマン:宇宙を支配する原理」

「ザー=3、参。欲界・色界・無色界の三界」

ではないか、というのが最近の学説に多く見られる。

総帥は16歳で解脱、

それからというものは、

常に一切智智を備えたクネリ(瞑想)を積極的に行い、

世界は空(くう)、つまりウナクネであると観ぜている。

そのウナクネを観ずる修行法は、

それぞれウナクネ三昧(ざんまい=サーフィングに多くの時間を割くこと)、

無相三昧(寛大な心で衆勢と接し、COOLを貫くこと)と、

無願(無作=多くを望まない、ターンの数を減らす)三昧とを伴い、

この三三昧を三解脱門(さんげだつもん)という導きで後世に伝えようとしている。

簡単ではありますが、

これが一切の衆生を済度する教え(ウナクネ式)なのです。

(ウナクネは巻末リンク*4に激烈詳しいのがあります)

そんな思想とセクシーな視界が迫るサーフボードがうれしく、

谷崎潤一郎の著書のような官能的な気持ちとなっていくのであった。

了。

【巻末注釈リンク*1:1970年製のオリジナルボンザー】

【週末タイラー祭り三連発その1】”タイラー・ウォーレン1973ボンザー”誕生までのドキュメント_(2015文字)

【巻末注釈リンク*2:タイラー・ウォーレンについて】

【巻末注釈リンク*3:ボンザーについて】

【巻末注釈リンク*4:ウナクネ式思想】

【ウナクネ大全】天上天下唯梵参独尊_アレックス・ノスト総帥は龍顔麗しく教会岬にお着きになった_(1887文字)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所】二月の台風波_龍郷町のタイ料理屋_(1269文字)

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台風第2号 (Wutip、ウーティップ)のうねりが届き始めた。

遠くからなので、

時折オーバーヘッド2〜4本。

後はフラット。

二月の台風波に乗るとは、

記憶にございません。(田中角栄)

Catch Surf ®Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

withe Vektor fins trailer

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昨日ボンザーに4時間も乗ったら、

肋間下部に激痛が走った。

これは肋間神経痛だといつか診断された。

PUボードに乗ると、呻くように痛い。

以前はこの部分を電気治療したり針を打ったが効果がなく、

少し安静にしておけば治るものであります。

なので、

こういうときはキャッチサーフなら患部にやさしい。

なので、タイラーボンザーに乗りたかったが、

スキッパーフィッシュ・セッションとした。

臨機応変が重要です。

台風波がこんなに上がってきている。

バックドアのエグレがすごい。

サイドはタイラー・ウォーレンのキャプテンフィン製。

バックフィンをベクター社のVTから2タブのVFCというのに替えてみた。

抜けの違うフィーリングが欲しく、

VFCはちょうど良いタイミングで届いたのだった。

こちらはZ1サーフスーツの試作『Light』。

とにかく軽く、

柔らかいウエットスーツ。

まさにその通りの着心地です。

大人気を博している手足が長く見えるカッティングもそのまま採用しています。

フィンを替えて大正解。

斜面が切り立つので、

こんな速度になってもVFCが噛みつき、

一度たりとも抜けることはなかった。

これはバックドアの硬い波面での結果だから、

世界中のどこでも大丈夫だろう。

太鼓判。

パワーがすごく、

加速するように押し出されるので、

クラシック技が派手になってしまう。

けれど、高速サーフィンって、

すごい量のアドレナリンが分泌されると思う。

はたして今日は眠れるのか。(笑)

ハッピーサーフセッション終了。

珍しく外食をした。

というのは、

元グリーンヒルカフェのオガちゃんが、

龍郷町役場付近にタイ料理のお店を開いたのだという。

それは行かなくっちゃとやってきた。

ということでやってきました。

出迎えてくれたオガちゃんこと緒方浩一さん。

こんなCOOLなインテリア。

珍しいタイのお酒。

ウイスキーと書いてあるけど、

味はラムだという。

明日狙っているビラビーチの写真があった。

これはCharくんが撮ったのかな?

こういうアート好きです。

本があったので、

この二冊をしっかりと読みました。

メニューも少し見えますね。

これはメニュー外の、

ココナッツミルクのサラダ。

オガちゃんは野菜も自分で作っているそうで、

こういう優しい味が体に良いのを知っている。

私の好物のひとつパッタイ。

バンコックの食堂にいるような錯覚となりました。

「お酒も自慢なんですよ」

とライブあり、

DJありのオモシロレストランでした。

オガちゃんありがとう〜!

マンジュカ(万寿果)

鹿児島県大島郡龍郷町裏514−1

090 7472 2725

ランチもやっていました!

Happy Surfing!!

 

【サーフィン研究所】二月台風の奄美波魔獣_(1520文字)

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Amami Oshima, 2019 Februrary

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台風第2号 (Wutip、ウーティップ)。

夜明け頃、

その波高の最初のピークを迎えた。

二月の台風波。

体の準備をしていて良かった。

奄美にいて良かった。

大セットが入ると、

テイクオフする箇所がウエッジして、

リップは遙か彼方に飛んでいく。

真下で喰らうと、

当分というか、

いつまでも上がってこないほど水量があった。

急深から棚に乗り上げるという、

タヒチとかフィジーのセットアップと似ているのだろう。

Daichi Makino

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これは午後の干潮。

グリーンヒル皇太子の大智は、

奥のレーシーピークに陣取り、

バレルの練習をしていた。

ここはハイラインだったり、

高速で抜けてこなければならないので、

ここのバレルは難しい。

彼を奄美のジャック・ロビンソンと認定するにいたり、

大智の明るい未来は見えた気がした。

Green Goodman

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グリーンヒルの次期国王の緑くん。

波を熟知している。

よって良波をたくさん乗って最高よ〜。

緑くんはレイルワークが巧みなので、

広い斜面をスノーボードのようにカービングさせて、

波乗りの美しさを表現していた。

「奄美は最高よ〜」

いつもの言葉に実感がこもっていた。

ばしゃ山コミュニティの一角、

夢紅に続く名店の系譜となる『クルクル』というのがある。

4月開店予定だが、

そのオーナーシェフのヒロくん。

この波が大好きらしく、

焦点を合わせて午後の干潮にしっかりやってきた。

長いボトムターンから、

遠くまで戻るカットバックの組み合わせで、

たいていは上陸まで持っていく。

毎回200mライディングを達成していたので、

一緒に入っているのに沖で会うことは稀だった。

前回のここ(Nalu誌で特集されています)でもそうだったが、

大中のガンを磨きつつ、大波を待ち続けている熊ちゃん。

アーティストでありながら、

じつにCOOLな渋いサーファー。

夜明けにも一緒にセットを追い、

午後の特大セットに中ガンを落としこんで、

次のセクションを狙った瞬間がここに映っている。

真のサーファーの条件のひとつである大ボードを乗りこなし、

さらにはミニボード、

ミッドレングスも波に合わせて乗れるというのが熊ちゃんの真骨頂だ。

Nation Eagale 6’8″

さてさて、

私は午後はネーションイーグルで飛翔することにし、

ビハインドピークから、

こんな魔獣系を得た。

速度といい、

テイクオフの落下といい、

まさにフィジーかどこかの波であった。

これは時刻がさかのぼって夜明け頃。

昨日書いたタイラーのボンザー(梵参)で、

奄美波獣と相対(あいたい)した。

あ、ステッカー貼りました。

Tyler Warren Bonzer 6’4″

.

ボンザーはこのサイズとなると、

まるで生きものに乗っているようで、

それはもはや思想を越えて、

“波に乗る”

という真理を実践的な現象世界のものとして捉えるに至った。

ターンの角度や延伸し続けるターン距離を論理的な側面で感得し、

そしてまた精神世界=ボンザーという思想のものとして輪廻回帰する。

そんなことを得た。

深い。

どこまでも深いのがサーフィンだと気づいたら、

石垣島のガンちゃんがFB経由でお便りを寄せてくださった。

「僕はサーフィンは”心技体”だと思っています。

他の人は”技”や”体”ばかりですが、

NAKIさんのは”心”があるので毎日読み切っています」

こんな内容でした。

私は今回この奄美波獣に乗ってみて、

やはり波乗心というのは大切だと再確認しつつ、

海の凄さ、

そして奄美の波がいかに魔獣かと再び知った大事な日です。

ありがっさまりょうた〜(ありがとうございます)

Happy Surfing!!

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