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【サーフィン研究所】空海修行地にいた龍くん_室戸サーフィンはセブン・シックスで_月とカルボナーラと、ホタテのインフルエンザ_(909文字)

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空海という名前は知っていたけど、

彼が1200年も前に何をした人かは知らなかった。

室戸岬にこんな奇岩があり、

夕方に夜明けに参じていると、

この岩が、

優しい目をした龍の顔に見えてきた。

胴体は海に沈んでいて、

というような想像が頭をもたげてきた。

この岩となった龍くんが月を見ていた。

今日は月齢20.9だという。

すると、

その先にそらに浮いたトンビが横切った。

ここは空海修行の地と石碑があり、

すると、

弘法大師は1228年前にこの月を、

私と同じように岩とトンビを重ねて見たのだろうか?

そんな霊験となった朝でした。

空海の間が、

室戸岬にあり、

ここでコーヒーを飲んで、

文系の話をするのは楽しい。

室戸岬周辺は、

岩だらけのため、

ほぼ無人である。

そして私は、

いくつかの岩場でサーフできることを知った。

手前は河合和尚改め、

河合館長だが、

友人とサーフィンに行くのは楽しい。

Catch Surf DFW Pro 7’6″

.

このサイズとなると、

76(セブン・シックス)というサイズが楽しい。

このセブン・シックスをNAKISURFカレンダーの

『MATRIX』で求めると、

228cmか229cm程度とわかった。

このサイズのボード浮力の楽しさを知った日でもあった。

(ほぼ完売しました!

たくさんの方にご購入いただき、

ありがとうございました!)

欠けた月を見ていたからか、

スカイ アンド シー・ムロトの夕食が月となった。

これはがしら亭特製ホタテのカルパッチョ。

オリーブオイル・ベースのトリュフ・オイルに

馬路村の柚子(塩無)をかけていただく至福。

さらにお月さまが3つ浮いたと思ったら、

カルボナーラとなった。

カルディ特製の黒胡椒と、

パスタ麺、

Sunshine室戸で購入した徳島阿南市のたむらのタマゴと、

室戸産ニンニクと、

高知の豚の自家製パンチェッタが光るお味でした。

余談だが、

ラカ法王が38度の高熱を出しているという。

インフルエンザではないというが、

インフルエンザを罹患した友人数名。

Jiro Miyazawa 2014

.

子どもも大人も、

どうぞお気をつけて。

Happy Surfing!!


【サーフィン研究所】フィンのことに気づいた_西山金時と室戸魚事情@キラメッセ_(1999文字)

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Tyler Warren Dream Fish 6’7″

Original Twin (with Foil and wide)

.

これは数回前の台風波だが、

ハードドライブをつないだら、

この日の写真群が出てきた。

ハードドライブにアップロードしたまでで、

見てもいなかったというのは珍しい。

きっと台風の位置と勢力というのが合っていて、

結果、連日の早朝物語だったり、

午後サーフということで進んでしまったのだろう。

いわゆるデッドストックである。

おもしろいのが、

このデッドストックは日米で意味が逆となる。

つまり、日本では宝扱いで、

アメリカでは不良在庫ということになる。

このボトムターンを見て気づいたことがあり、

それはフィンを中心に論点が成り立つことだと確信しつつ、

You Tubeを見ると、

パイセンJOBと、

ドラグラ皇帝ケリー・スレーターがサーフボードの話をしていて、

またこのことにピンと来た。

それは主にスタンス位置についてだが、

長くなりそうなので、

今夜にでも腰を据えて書いてみよう。

ここか、Blue誌かNALU誌、

またはどこかの誌面内容になるはずだ。

水曜日に行ったキラメッセ室戸の写真数枚。

吉良川エリアの上級道の駅。

室戸天草と砂糖。

そしてコーヒー、

または生姜、そして小豆の3種類となって、

この大きさで120円とは、

まるで昭和価格で、

味もまたショーワでうれしくて、

なつかしくて泣けてきてかすむような夕焼け味でありました。

ラベルに「*西山台地産*」とあって、

廉価であれば迷いなく購入している。

西山大地の作物がおいしいと気づいたら、

いつのまにかブランド野菜になっていた。

ここはちょっとした奇跡でして、

全国でもっとも長い日照時間、

温かい黒潮からの潮風が、

海沿いの、

標高120mの段丘の台地にミネラルとして舞っている。

そして水はけの良い赤土。

10月の西山大地には、

たくさんのヒマワリが咲いていた。

.

ここで育つさつまいも「西山金時」は、

デザートのように輝く甘味を持ち、

春と秋、

年に二回収穫されている。

春よりも秋収穫のものが、

究極至高の甘露で、

鳴門金時、

特級安納芋などと並ぶ絶品とされている。

貯蔵され、

5月くらいまでは市場にあるという。

この西山金時をコールドプレスにして飲んでみると、

「これは体に良い!」

そう断言できるほど体にしみ入った。

フレッシュ・ピスタチオみたいな味で、

そのまろやかさとふくらみも含めて、

味覚界では感激部類となった。

調べてみると、

“野菜を凝縮するとさつまいもとなる”

そう表現した栄養学者がいるほど、

栄養効果の高い野菜です。

カリウム、

鉄、

銅、

マンガンなどのミネラルを多く含み、

ビタミンもバランス良く含んでいた。

切ると出てくる白い液は、

ヤラピンという樹脂。

これは腸の蠕動運動を促進する働きがあり、

豊富に含まれる食物繊維とあわせてお腹の中をきれいにしてくれます。

さつまいもは根菜なので、

葉が虫に食べられたとしても、

消毒はほとんど不要。

ということは、

一切農薬もかけずに生育できます」

そんなことが書いてあった。

ここまで好条件なのに、

市場価格がそれほどでもないので、

こうして200円でたっぷりと食べられる冬のごちそう。

この西山金時を使った

『西山金時スウィート・ポテトロール』が、

昨年末、

おいしいものグランプリを受賞していたが、

これも当然のことだろう。

そういえば、

先日パンの竜一くんから聞いた、

国産小麦の甘さやフランス小麦の不思議なバター風味、

そんなことを知った素材のことでした。

金時つながりで、

この新鮮な赤目金時くんが4〜5尾入って350円。

とすると、

一尾70円の上等ディナーとなる。

土佐鶴(日本酒)で蒸して、

室戸の塩と、

馬路柚子などをふりかけていただいた。

一尾75円と5円増やすと、

干物となる。

こちらは昨夜いただいて、

身の多さと甘さに麗らかな気持ちとなった。

ピチピチの新鮮魚は朝獲れのピカピカ。

以前、

おいしいもの研究家の有元くるみちゃんに、

「魚って、どうやって選んでいるの?」

そう聞いてみると、

「目です」

そう教えてくれた。

くるみちゃん、割と近影。

.

すると、

ここの魚の目は釣れたてのように澄んでいて、

そして無念そうだった。。

サバにネイリ、

鰹にアカムロアジ、

そして金目鯛にシロハギ。

そんなラインナップのキラメッセ。

ただ金目鯛なら、

津照寺の下にある浦戸屋さんの方が値が良い。

津照寺は、

「しんしょうじ」と読み、

四国八十八ヶ所の第25番目の札所である。

タタキわらやき。

わしもよう食いよったぜよ。

大きなチダイが400円。

3〜4人で食べられる量です。

食が豊かでお安い室戸岬周辺でした。

ありがたい。

あまりにも寒いので、

暖かな季節の画像を少し入れてみた。

ジャケットを脱いで肩を軽くしたい雨日の冷たい土佐より。

Happy Surfing!!

 

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】ターン研究[フィン編]_JOB / KELLY SLATER & JOHN JOHN FLORENCE_(1773文字)

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この画像は、

今年の夏のことだが、

DJ UVCAこと、

宇賀くんとサーフィンをしていたとき気づいたことがある。

それは、

フィン面積の最大部分にスタンスを取ると、

接着を操作、

いや支配できたことだった。

接着とはあまり聞き慣れないサーフィン用語だが、

テイクオフの際、

ターンの際、

全て波面に何かしらの形で接着していることに気づいた。

別の言い方をするとターンであるけど、

ターンとも違う。

昨日書いたことは、

この自身のボトムターン画像を見て、

フィンを起点に、

回り込むように加速する軸のことを知った。

魚を見ると、

やはりフィンが付いていて、

それぞれ可変しながら尾びれで得た速度を胸びれと背びれで操作している。

ただご覧のようにマルチフィンであるので、

軸という泳ぎにはならないだろう。

魚からは学べなかった。

最初に接着と書いたが、

上のような波をフィンレスやミニマルフィンで滑ることは、

なかなか困難だ。

なぜならばフィンが無い、

またはフィンが小さいと、

自分と波が接着しづらい。

もしフィンレスで乗るとしたら、

波のピーク、

芯から低速発信しないと操作不能になるだろう。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’0″

Photo by Yasuhiko Hakamada

.

これはトリム。

波壁に接着ターン後、

その摩擦を解いた瞬間。

最大速度となる。

接着ターンを解く瞬間は、

ハイラインというマニューバーだと、

この位置くらいだろうか。

これもそう。

要は後ろ足部分にフィンがあると、

サーフィンはかんたんになると突きとめた。

このときは感激してしまい、

こんな気分であった。

これは上記した台風波だったり、

ジェフリーズの高速ライトだったのだが、

ワイドベースのシングルフォイルのツインを付け、

そのリア(流れ出る方向)には、

ベクターを設置して、

そのスタンス部を支えていた。

ようやくわかったのは、

フィンというのは一点集中型で良く、

冒頭に書いた軸という回転運動論の正しさが熱を帯びてくる。

ちょうどキャッチサーフのJOBがケリー・スレーターと、

ワイメア・リバーでステーブル

(stable この場合は高さが変わらないこと)

な波に際してのサーフボード論について話していた。

東京大井町のcitywaveがこれに似ているだろうか。

興味深いので会話の内容を聞いてみた。

SURFING WITH KELLY SLATER & JOHN JOHN FLORENCE

上の動画で、

JOBとケリーが話しているのが、

サーフボードのことで、

それはお互いのボードの長さから始まり、

(動画開始16分10秒後)

フィンの話となった。

ちなみにJOBがファイブ・エイトで、

ケリーがファイブ・セブン。

幅がそれぞれナインティーン・ワン・フォーと、

エイティーン・スリークォーターだった。

NAKISURF・MATRIXカレンダーを使って、

センチメートルに換算すると、

JOBはほぼ173cm長、49cm弱幅で、

ケリーが、約170cm長、およそ47.6cmという幅だった。

JOBは(この波は)幅が合ったほうが良いと断言し、

もちろんケリーも同意見だった。

さらにケリーは、

子どもの頃はツインフィンに傾倒していたと、

初めてから6本目までは、

ツインフィンだけに乗っていたと告白しながら

「あのときの感覚を思い出すんだよ」

そんなことを言いながら、

川の流れの起伏にレイルと、

ボトムをはわせるように体と手でスケーティングしていた。

JOBはワイドベースなツインとベクターサイズのリアをボードに装着し、

ケリーはJOBよりもさらにワイドベースのフィンを付けた。

ターン重視のケリーは、

後方に切ったFCSフィンを付けて、

「なぜだか調子いいんだよね」

そう言うボードを見ると、

やはり彼の後ろ足位置にフィンが付いていた。

当たり前だが、

こんな接着・軸という原則をきちんと説明できなかったのだが、

ここに晴れて証明というか、

後ろ足の上にフィンが来ること。

私はクローズスタンスなので、

「フィンが前方(ノーズ寄り)に付いていたほうが調子が良く、

ボードやサーファーのスタンスによっては、

後方(テイル寄り)にあった方が安定しつつ、

最大限の操作性と性能を求められる」

サーフィン研究論文として保存しておきます。

【サーフィン研究所スペシャル2】台風15号顛末_ヨノピークの極み_(2312文字)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所】妖物低気圧_高知のペーパースカイ_ヤマちゃんジンジャーさま_(1728文字)

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低気圧が発達していく。

低気圧とは妖物ではないのか、

そんなことに気づいた。

妖物、

つまり神道で言うところの神。

この神は列島に近づいてくるころには、

およそ6時間おきに吸気するように膨らんでいった。

宮崎駿さんの『もののけ姫』に出てくる

『デイダラボッチ』を思いだした。

あれは獣頭巨神であるとされ、

シシ神のナイト・ウォーカー(夜の姿)。

この巨大低気圧は、

デイダラボッチなのかもしれない。

風というファクトだけを見ても、

低気圧がどれほどまでのエネルギーを生じさせているのか、

いたのかと、

驚かされた日曜日の朝である。

寒い。

宇賀くんが、

タヌ・ビーチに到着したと報告があった。

「センターエリアからライト、

レフト共にキリリとした波です」

そんなことらしい。

よしならば、

タヌ・ビーチに向かおう。

宇宙一のうどん、

朋輩マナブくんに会いに行こう。

これは、

この夏撮ったものだが、

かなり好きなアートピースをここに。

ハンマーヘッド・シャーク。

アートbyミー・イシイさんで、

池田潤ちゃんのビーチ・ペントハウスのものだ。

前出の巨神を思いだしてしまった。

これはタイラー・ウォーレンがNAKISURFに描いてくれたロゴだが、

ライフスタイルと掲げている。

そんなテーマが鋭い。

昨日は朝波をチェックしたが、

うねりはまだ届いていなかった。

そのまま高知蔦屋書店に行き、

全国スパイスカレー・フェスティバルに参加した。

参加したと言っても

ミヒャエル山ちゃんと、

くるみちゃんと「ここで」

そんな約束をした場所でもあった。

こちらは蔦屋常駐の大陸。

これはピート。

アジパイと見たときに味平カレーを思いだした。

インド屋のインドカレーとか。

カレーというのもまた入り組んでいて、

サーフィン界と同様なのではあるまいか。

私のお目当ては、

アキくんの友人のアミーゴ・カレー。

感じいるほどおいしい小エビと豚のカレーを掲げていた。

テーブルにはハヤトくんたちのビールが見える。

いいなぁ。(笑)

ミヒャエル・山ちゃんとクルミちゃん。

室戸岬での年をまたいでの再会を果たした。

さらには10数年前に特集記事を組んでくれた

『ペーパースカイ』誌のルーカスともひさしぶりに会えた。

ルーカスは、

なんでも3月20、21日に高知で大きなイベントをするらしく、

その告知を兼ねたトークショーだった。

クルミちゃんのトークショーもありました。

スカイアンドシー・ムロトの健食アドバイザーだったり、

食のプロデューサーもしていただいています。

これがクルミちゃんとヤマちゃんたちが生育するオーガニック生姜。

“SURF and FARM kitchen”

「これこそが!」

逸品である、

あります!と強く称えるのは、

このジンジャーシロップにはご恩がある。

というのは、

じつはこの蔦屋に波もなかったせいか、

とても早くから行っていて、

カルディで買いもの等、

いろいろなことをしていた。

なのだが、

土曜日の人混みにウイルスがあったのか、

バイキンマンから移されたかは不明だが、

だんだん喉が痛くなってきた。

15年ぶりの風邪かと思ったのだが、

このジンジャーシロップをお湯に溶かして、

レモン(これもヤマちゃんチーム製作)と一緒に飲んだら殺菌できた心持ちとなった。

その感得通り、今も健康そのもの。

そのお礼次第がこの文であります。

ルーカスB・Bのトークショー、

彼のさまざまなことに感動しました。

ダイマクション・マップとか、

タオルとか手ぬぐい、そして生き方。

日本に27年。

私とほとんど真逆なことをしている。

帰りに波をチェックすると、

冒頭に書いたダイダラボッチが波を出していた。

低気圧は1000kmくらい離れたのだろうか。

北東風吹き会える寒空の中、

よっちゃんがサーフィンしていた。

時間がなかったので、

よっちゃんにボディシグナルを送りつつ、

ノーサーフとしたが、

トレーニングとしてピークの波打ち際まで走って行き、

帰路も登り坂としての砂利をおよそ800mを全力で走って車まで戻ると、

一ヶ月分くらいトレーニングをした気分となった。

青龍寺がある横浪半島に陽が落ちていく。

低気圧という名の神にさようなら。

無事だったことにありがとう。

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所】タヌ・ビーチ模様_接着の具体例_(1854文字)

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あれからタヌ・ビーチに向けて出発し、

いつも立ち寄る道の駅「なぶら土佐佐賀」でお買いもの。

早朝だったので、

食堂は開いていなかったが、

ちょうど椎名誠さんたちが、

ここで食べた記事を読んだ。

「わしらは、

ワシワシと土佐のカツオを食べたのだった」

そんなことをしてみたくなった。

順調に進み、

タヌ・ビーチに到着すると、

ほうばいうどんのマナブくんと、

長男ゼンイチくんがいて、

2020NAKISURFカレンダー(完売ありがとうございます)を渡したのだった。

そして、

ここに来るきっかけとなった

『夜明け前波情報をリークした』

DJ UVCAくんにも会えたのでした!

「(日曜日なので)混んでいて良くないです」

夜明け前からサーフしていた宇賀くんはそう言うが、

目の前の岩場前は無人なので、

そこでサーフすると、

まるでミニチュア・オフザウォールのような硬い波質が迫ってきた。

無人なので、

乗っては戻り、

戻っては乗ってと、

まるでトレーニングのようにサーフした。

たまに来るオバケセットのレフトは、

センターまで乗っていけるほど長く、

センター方面まで行くと、

ハイカラMと仁尾くんがサーフしていた。

Hikara M at the Blue Dragon

with Nakisurf Original Twin fin

.

ハイカラMとは、

ハイカラ・マコトくんの略で、

日本一の長寿アニメ『サザエさん』に出演してからというもの、

(巻末リンク*2をご参照ください)

ラカ法王、

タキビ神、

ジローくんに次ぐ人気となった土佐サーファーでもある。

空腹以上まで波に乗り、

入野のターボーくんのお店に転がり込んだ。

豚モダンを注文し、

ゼンイチくんがトンペイ焼き、

マナブくんがカスと注文された。

ブラッド・ピット似のターボーくんによる、

土佐マヨネーズ演舞。

ターボーくんにも頼まれていたカレンダーを渡し、

これで残りは、

ハイビスカス食堂とポイくん、

中土佐の社長、ピザ屋の人、

炭焼きの人、

カレーの人たち等となった。

これがトンペイ焼き500円。

溶けるチーズがメキシコのケセディーヤのようであり、

卵2個がブレックファースト・ブリトーそのものであるが、

タレがお好み焼きのものなので、

このマルヤさんが名店であると認定されて久しい。

すごいぞ日本のソウルフード。

食後は再びタヌ・ビーチに向かい、

奥側の岩場が無人だったのでそこに行くと、

イトウくんがサーフしていて、

海から上がってきてから、

スーちゃんとイトウくんたちとののタキビで、

マナブくんがキリンラガーをロング缶、

レギュラー缶を取り混ぜてごちそうしてくれ、

さらにスーちゃんが、

スーパードライをたっぷりと持ってきて、

それはすばらしいタキビ宴会となったのだが、

話が長くなりそうなので、

タヌ夜ストーリーはここで終わりとします。

それにしても良くサーフした日だ。

@sanonofresurfco

.

(巻末リンクx2)

一昨日はフィンについて再確認すると、

「ボードやサーファーのスタンスによって、

前方または後方(テイル寄り)と位置をずらせば、

サーフボードは最大限の操作性と性能を求められる」

そう学んだ。

このことを流体力学と書いていいのかわからないけど、

サーフィンとは、

固体であり、液体である。

感動であり、夢である。

こんなテイクオフがメイクできるのは、

大きなフィンがスタンスの真下についているおかげであり、

ボードが波と接着しているからだ。

百聞は一見にしかず。

動画の方がわかりやすいので、

ここに連続写真をアップロードしてみた。

静止画像はこちらである。

要は、

テイクオフの開始直後は、

速度が足りず不安定だけれども、

こうしてフィンを踏んでいくことによって、

サーフボードと、

波の接着ができる。

ただ、

自身の体勢が開かないようにしなくてはならず、

こういうときは必ず

「小さく小さく、低く低く」

そう唱えてテイクオフしている。

フィンを感じたら、

サーフィンはもっとかんたんになる。

しかも大きなフィンの接着に着目しての論である。

良く見ると、

後ろ足がきちんとインサイド(波の中)にあるフィンを踏んでいた。

陸でこの練習をするのは、

床にテープ等で印を付けて、

「毎回同じ場所に立つ」

そんなことを反復でやるといいだろう。

陸トレーニングの季節です。

うるわしき春。

光風動波。

風光りて、波が動く季節となる。

【巻末リンク:フィンについての起】

【サーフィン研究所】フィンのことに気づいた_西山金時と室戸魚事情@キラメッセ_(1999文字)

【巻末リンク:接着。JOBとケリー・スレーター編】

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】接着とは?_JOB / KELLY SLATER & JOHN JOHN FLORENCE_ボードプロポーションやスタンスに位置によってフィン位置を決めると最大限の操作性と性能が求められるとわかった編_(1908文字)

【巻末リンク*2:サザエさん編】

【サーフィン研究所特別号】パイプライン・マスターズ22考_NAKISURFカレンダー2020にありがとう!特別出演タラちゃん(サザエさん)_(1693文字)

Happy Surfing!!

 

【サーフィン研究所】土佐の輝いた日_子どもとサーフィン_彩市場の鶏卵とは?_(1395文字)

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Sky and Sea Muroto 販促ポスター

.

ほうばいうどんのマナブくんと、

長男ゼンイチくんとタヌ・ビーチでサーフしたと、

ここに書いた。

親子でサーフするのって、

息子か娘が、

サーフィンに夢中になってくれたらたくさんできそうだが、

実際には短い期間である。

ゼンイチくんが高校生か、

もしかしたら中学生くらいになったら、

親よりも友人たちでサーフすることを好むだろうから。

その時期が過ぎると、

今度は成人後少ししてから一緒にサーフしてくれるだろうが、

子どもたちも何かと忙しく、

ゼンイチくんの年代のように親と一緒に過ごす時間がなくなっていくからだろう。

マナブくんが良い波に乗った。

インサイドにいるのは、

ファースト・ドラゴン仁尾くん。

そしてインパクト下にいるのが私。

これも良い波だった。

そのゼンイチくん。

彼はひとりできちんとパドルアウトして、

ひとりで乗っていく。

昨年の夏前のゼンイチくんは、

少しサーフィンから離れていたようだった。

ちょうどマナブくんのレキラニ・ビーチを訪ねた際に、

私のキャッチサーフの7’6″をお貸しすると、

これがはまって、

またサーフィンが大好きになったという。

(2019年4月29日)

誇らしい。

私は幾人も幼少サーファーを見てきているが、

親が強制してサーフさせていると、

前出した中学生か高校生時に、

自我の芽生えと共に反抗するので、

その親の最も喜ぶ

「家の子はサーファー」から離れていってしまう。

自由にやっていた子もそうだが、

「サーフィンしないで勉強しなさい」

そう言われていた子は、

反抗心からさらにサーフィンに打ち込む傾向があるとは、

サーフィン研究所の調べである。

私は、

親がなんでも好きなことをやらせてくれたので、

こうして54歳になってもサーフィンに打ち込んでいる。

病気をしずらい体は、

かんたん大師のジローくんと同じようで、

47歳離れた私たちは、

こんなことでも意気投合している。

これは四万十市にある

『彩市場(いろどりいちば)』の視界。

こちらに来ると、

あるね屋と同じようにいつも向かう場所であり、

朝昼食、

そして夕食の買いものをここでする。

獲れたてピカピカの鮮魚。

しかも安い。

これこそが、

おいしいもの研究家えであるクルミちゃんオススメの

『一圓農場の土佐ジロー鶏卵』。

一圓(いちえん)農場の、

レモンの樹の下で放し飼いにされた土佐ジローという地鶏。

無農薬でとれた穀物を土佐ジロー鶏が食べ、

そのフンを果物や米作りの堆肥とし、

そしてまた、

それは鶏の飼料になっていくという循環型農業の実践者らしく、

今回は1パックだけ発見した。

380円という好きな数字に釣られて購入すると、

信じられないほどの甘味と、

酸味のマッチングに感動させられた「さちのか苺」。

素性を調べてみると、

「とよのか」と「アイベリー」の交配種だそうで、

三原村からやってきた食べる宝石をここに。

タヌ・ビーチ神主のような存在のイトウくん。

夜勤なので、

昼間はこうして一日中サーフしている。

しかも笑顔のオール・レングス・サーファーだ。

(オール・レングス=どんなサイズのサーフボードでも)

こういう人がいるからここが大好きで、

そしてまたみんなもここが好きなのだろう。

ちなみに手前は前出した仁尾くんとフィッシュ。

友人たちだけで貸し切りセッションができた。

ありがとうHAPPY SURFING!!

【サーフィン研究所】タヌ・ビーチの由来_名刀ドリームフィッシュ_名湯桑田山温泉_(1485文字)

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タヌ・ビーチ。

タヌ(田野)は、

中世以前には、「田野々村」だった。

地名の『たのの』が、

『たなの』となり、

そして『タヌ』となったのは、

タヌーマンに由来する言葉であるからだろうか。

田野は、

段丘があって、開けた地という字面に由来している。

各辞典で「田野々」の語彙を調べてみた。

遠野もこれから転じたものであり、

タヌも坂本から転換したひとつである。

このタヌ・ビーチをGoogleの衛星画像で見てみると、

山間地に棚田があり、

豊かな水が美しい砂浜に流れている。

ビーチとされつつ、

東西端には岩場がこのビーチを囲む。

よって、

うねりの向きに合わせて、

左右からのウエッジ等が入るパワフルな波質でもある。

ビーチ部はサーファーが多く見えるが、

岩場ならたいていは無人なのもここを気に入っている理由で、

さらには、

タキビしながら各人のサーフィンを見ている人たちがいる。

スーちゃんとか、

イトウくんたちがそのメイン・メンバーであるようだ。

こういうところのサーファーは、

常に見られているからか、

品格に長け、

そしてグレイトサーファーが多い。

ひさしぶりの硬い波質と、

先日感得した『接着』の具体例に迫ろうと、

タイラーのツインフィンを選択した。

6’7″という長めのドリームフィッシュは、

この波にはばっちりはまるはずだ。

良い波が来た。

ずっと無人だったので、

波も喜んでいることだろう。

(そんなことはないだろうが、盛り上げたかった)

横は宇宙一とされる朋輩うどんの学くん。

やはりツインフィンの接着が一番強烈で、

この加速し続ける滑りまでもが、

ミッドレングス・ツインフィンの魅力だろう。

仁尾くん登場。

レフトにはチャンネルがあって、

その深いところに向かって、

浅いところからテイクオフし、

長い壁にレイルを接着させていくというJOB系のグライドだった。

そういえば、

JOBが東京大井町のシティウェーブと、

北海道にいますね。

チューブ・マスターの学くん。

クラシックな人で、

これからは山の整備です。

林業ですと、

海のためには山が大切だと感じ、

きっと今日も山に入っているのだろう。

レフトはロングライドができ、

まれにライト狙いで奥の岩場にいると、

そこからつながるレフトがやってきて、

100mは軽く乗ることができる。

今回のメニュー。

ボンザー1971を初日に。

そして今日の主役はこのドリームフィッシュ。

6’7″というのが私のこだわりでもあり、

NAKISURFオリジナルフィンもシングルフォイルにこだわり、

そして後ろにセットできるようにしてある。

桑田山温泉という名湯があり、

日帰りならば630〜700円で利用できる。

私の食師範であるクルミちゃんは、

ここで水を汲んでいるというのでマネをしたら、

硫黄味の体にしみ入る泉味に驚いた。

そういえば、

膝の痛みが1年以上も続いていたとき、

この湯に入ってから治癒に向かった記憶がある。

公式HP画像

.

泉効用を調べてみると、

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり

(関節リウマチ、変形性関 節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、

運動麻痺における筋肉のこわばり、

冷え性、

末梢循環障害、

胃腸機能の低下、

軽症高血圧、

糖尿病、

高コレステロール血症、

喘息又は肺気腫、

自律神経不安定症、

ストレスによる諸症状

(睡眠障害、うつ状態など)、

病後回復期、

疲労回復、

健康増進と良いことづくめであった。

普段忙しくされている法王や、

タキビ神、

聖式カルちゃん、

顔面マヒのマグヤン(旧名ツナくん)、

そして腰痛に悩むきんちゃんたちの顔が次々に浮かんだ。

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所】ムジカ・ラッコリーノ Mr.ホーオーのブートラジオVS黒ネコのタンゴ_タヌ・ダクトテープ土佐_(1099文字)

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Dragon Reflection

at the Blue Dragon Temple

.

友人から

『黒ネコのタンゴ』のYou Tubeリンクが送られてきた。

これは私が4歳のとき、

爆発的に流行した曲であり、

再び聴くと、

記憶の層を満ち満ちとメロディが流れていく。

当時はTVとラジオのみと、

メディアが少なかったせいもあり、

このレベルのヒット曲は、

現在のパプリカと比較すると、

100倍以上は聴かれたのではないだろうか。

黒ネコのタンゴのことを調べてみると、

イタリア童謡(Volevo un gatto nero)が原曲だという。

今まで日本の曲だと信じこんでいて、

そんなことを知らなかったことに驚いた。

また法王が作詞して、

このメロディで聴きたいと直感的に感じた。

ドラゴン・グライド・プロダクションに法王へのオファーが来ている。

それは、

『ムジカ・ラッコリーノ Mr.ホーオーのブートラジオ』

という題名のラジオ番組だという。

私的にはとても良いと思うけど、

法王は屋根職人と、

串焼き屋で佐々木小次郎のツバメ返しなので、

なかなかむずかしいだろうなぁ。

須崎のマルナカは、

タヌーマンことタヌくん情報によると、

閉店30分前には総菜が90%引きになるという。

これは閉店3時間前の画。

最大で半額だったけど、

総菜売り場の熱気がすごかった。

ちなみに半額品、大好きです。

タヌくんも好きなタヌ・ビーチ。

彼も偶然同じような名であるが、

関連性はほとんどない。

この近所にラキラニ・ビーチがあるので、

姉妹店ではないが、

姉妹浜として認定した美しい波があった。

オール・ラウンダーの学くんは、

スーちゃんから10’6″のグライダーを借りてきて、

タヌ・クラシックならぬ、

勝手にダクトテープ土佐ということになった。

Tyler Warren Dream Fish 6’7″

Nakisurf Original Twin fin

.

フィンを感じながら乗る波が楽しく、

毎日2ラウンドサーフし続けているのは、

これまで冬季キャンプではないが、

体を動かしていたのでさらに体力が上がったからだろうか。

水さえ飲めたら8時間通しでサーフするのもかんたんであるが、

この季節でそれを実現するためには、

ブーツ&手袋に加えて、

高性能のウエットスーツが必要だろう。

豆を発酵させた黄金キムチというのがあり、

土佐ジローの卵をゴマ油で焼き、

徳島の半田素麺を柔らかめに茹でて、

すりゴマとお酢、

土佐清水の宗田節と、

正金醤油をかけていただいたら溶けるほど絶品だった。

【巻末リンク:黒ネコのタンゴの原曲】

Happy Surfing!!


【サーフィン研究所】新月の月齢小数点_低気圧と閉塞前線のBLUE誌であり、室戸たこ焼きの二郎くん_(1476文字)

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これは昨夜の雨雲が通過したそらだが、

月が見えなくなった。

月の月齢が今日の正午に28.7となるので、

新月に入ったのだろう。

「新月」というのは、

太陽と月が、

同じ方向となったことだと習った。

新月の月齢は0です。

だいたい月齢15で満月となり、

30で新月となる。

なので、

もうすぐやってくる新月は、

明日25日(土)の6:43だと、

月暦にはある。

それからが、

月齢の数値になるので、

この今日の正午時間で28.7というのが本日。

月齢は進み、

明日の朝6時43分に太陽と月が同じ方向となり、

つまり0となり、また月が新しくなる。

不思議な時制だが、

これも正しい暦である。

さて、昨日。

午前中に低気圧が沖を通過した。

この低気圧は長い前線、

閉塞前線(occluded front)を後方に伸ばしていた。

おかげで気温20度と暖かくなり、

さらには、

ほぼ無風だったのでTシャツ一枚でほぼ一日中過ごした。

閉塞前線とは、

温暖前線と寒冷前線とが重なった前線のことで、

これを見ると、

冷たい大気が南北から、

この場所にある暖かい大気を押さえつけるようになっていたのだろう。

1月の雨日に不思議なほど暖かかったのは、

この天気図が伝えていた。

Tyler Warren Dream Fish 6’7″

Nakisurf Original Twin

.

波高ブイの記録を見ると、

正午ぐらいが最大だった。

(2.2m、7.2秒)

低気圧の中心からここまでが50km程度。

そのためうねり間隔が短く、

ようやく7秒台だったが、

波高が2mを越えているので、

その程度の波がやってきた。

南からのフレッシュなうねりなので、

奔放で強く、

さらには沖が荒れているためか、

流れが入っていて、

腰サイズの泡並でも陸に押し戻されてしまうほどのコンディション。

楽しいかといったらそうでもなく、

ちょっとした修行だったが、

サーフィンというのはこういう日もあると、

懸命にパドルしていた。

上がる頃には、

晴れてきて、

うねりもまとまって修行色が薄れた。

入れ替わりで笑顔のしんじょうヤスくんがやってきた。

着替えてから彼の写真を数枚撮ると、

彼のボトムターンが私似ということに気づいた。

体型も似ているのか。

室戸岬の三津地区に、

古民家ゲストハウス

『スカイアンドシー・ムロト』がオープンしました!

これはエンジニア界の巨星・河合和尚(元ウナクネ心友会会長)が館長、

あのテキスタイルデザイナー 橋口典代さんが空間プロデュース。

さらにはおいしいもの研究家の有元くるみさんが、

新概念、

極みエア・キッチンを 健食と編み合わせてプロデュース。

そして、 総合プロデュースが私です。

どうぞよろしくお願いします。

お知らせをもうひとつ。

BLUE最新号が発売されています。

ここには、

連載中の巻頭コラムを

『オルタナティブ・サーフ2020』と題して書きました。

7ページ目です。

武蔵とは誰だろう?

そして今号のテーマ「旅」ページに、

私のコラム・スペシャル、

旅について書きました。

こちらは見開きで、32、33ページ目です。

今年初の自身の活字と、

前出の二郎くんを持ち上げている写真が使われている。

さらには聖式カルちゃん(ヘア・カリフォルニア)のことも取り上げられていて、

仲間の顔にうれしくなった。

その二郎くんは、

たこ焼きナイトを通過していた。

おいしいし、

丸く、かわいい食べものですね。

ジロージロー。

こちらは薪ストーブがあるので、

土鍋でソーキ煮込みをいただきました。

大根と玉子でたこ焼きの丸さを表現しました。

絶品。

Happy Surfing!!

 

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ・国語受験対策特大号】ベルヌーイのロイ・ゴンザレスとは?_替え歌からズキドキ品詞を学ぶ_(3204文字)

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Catch Surf ODYSEA® PLank 8’0″

.

私たちのあいだでは、

いまだにサバ手が流行中であり、

しかもオフショアに際して速度増になるのは、

両腕が翼となる 「ベルヌーイの定理」 から証明されている。

(この教授論文編を巻末リンクしました)

このところ電話が鳴らないと思っていたら、

北野しんじょう君からかかってきて、

すぐに冨永さん、

そしてハイカラM、

偉人タマちゃん、

ややあってタヌくん、

さらにはロイ・ゴンザレスからもかかってきた。

電話ブームである。

ロイといえば、

私がNMPという雑誌を製作していた際に大協力してくれたアート・ディレクターであり、

私の活動に数々の作品を寄せてくれた御仁であり、

いまだに尊敬やまない真のサーフ系アーチストだ。

(最近の作品)

.

故人となってしまったNISIさんは、

Cyxborg誌を手がけていて、

そのプライム時には、

ロイのカバー&巻頭特集号が発行された。

縁があってこの号に私特集があり、

そこにフレッチャー兄弟たち、

ジェフ・ホーと一緒に私の名前が並んでいたのも忘れられない。

NISIさんつながりで瀧朗を思いだした。

電話ブームついでにかけてみよう。

お昼だから出るかもしれない。

ルール—・ルール—・

出ないな。ガシャ。あ・出た。

「ねえ、瀧朗」

「はいはい、なんですか?」

「あのね、サバ手の折れたホーオーとか、

ラカホーオーのマーチとかの替え歌系の評判が良いんだよ。

特に幼児の親が、あの歌詞を読むと、

アンパンマンが法王と転じたように、

次は法王を身近な人に置きかえて涙ぐんでいるらしいよ」

「そうなんですか。それは良かったですね」

ご感想の内容があまりにも印象的だったので、

編集のナッキーがその方とやりとりすると、

フランス在住の、

本が大好きな二児の母シェフさんだったんだ」

「それはうれしいですね」

そんな料理と、

本好きの人が喜んでいるのがうれしいよね。

でも気をつけてください。

そういうことは、

一部には受けているらしいですが、

当局が目を光らせているらしいですよ。

当局は毎回うるさいね。

はい、全体主義をくまなく、

そして次世代育成にも力を入れています。

パプリカか。

そのようですね。どうも。

その昔にね、『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』

(Born in the U.S.A.ブルース・スプリングスティーン)が、

ナルちゃんたち世代をアメリカに洗脳したんだよ。

ナルちゃんは

岡田書店の裏(腰越三丁目10番地)の寮にいて、

そこで言ったナルちゃんの言葉が忘れられない。

「生まれたかったぜ。あっちにな。でもこっちもなかなかいいぜ」

35年前ですか。でもあれは反戦の歌ですよね。(瀧朗)

「詞というのは、意味をもちませんときがおありになるでしょう」

そんなことを陽水さんが言ってたでしょ。そんなことじゃないかな?

違いますよ。あれははっきりとした反戦で、

決して愛国心ではないと、

ブルース・スプリングスティーンはピッツバーグで言っていました。

(1984年9月22日のライブで)

そうなのか〜。さすが良く知っているね。

けれど歌詞とか、小説のたぐいは、

文中でふわりと、ささやかな部分に言いたいことを隠すでしょ。

そんなことではないかな。

そうですね。その話は今度ゆっくりとしましょう。

ドラグラ・プロダクションにね、

替え歌がいくつか届いていて、

秀逸なのがあるよ。

ふーん。そうですか。どんなタイトルですか?

まずは『サバ猫のタンゴ』。(東京都練馬区サカモトさん)

すばらしい。もうすでに歌詞が浮かびました。

そういうのを「感得」と言うんだよ。

まだありますか?

まだまだあるよ。

『Saba面で恋をして』(藤沢市SKさん)

おぉ、わが志の大瀧さん….。

迷宮のドラグラ会館ローラ(佐賀県のフィッシュゴッドさん)

少女漫画チックです。集英社のマーガレット風味ですね。

「ホーオー・ホーオー」

ジャックジョンソンHOPE曲末(神奈川県藤沢市の清水さん)

そういえば、ホーオー、法王って、ジャックが歌っていましたね。

『二郎くんは左きき』(きんちゃん)

1971年の麻丘めぐみですね。

けど、知らない人にはさっぱりですね。

夏の法王さん(同じくサーファー岬きんちゃん)

時代が古すぎます。原曲の夏のお嬢さんはイクエちゃん(榊原郁恵)で、

これも40年以上も前の楽曲ですので、ひびく層が狭すぎますね。

ラカ・ブラザーズのサンバ(これもきんちゃん)

これも45年前です。たとえ名曲テントウ虫のサンバであってもカット。

あれ、いつのまにかタキローが、編集者目線になっているね。

そんなことはないです。自分にはなにも権限がありませんから。

よし、次いくよ、『タキビシン – 完全無欠のサーファー』(岐阜のケンくん)

アラジンですね。でも「俺ってグレート」だと、

ヤス(タキビ神の人間界の呼称)が歌いますか?

これはかなり無理があります。

むずかしいんだね。

次は『酒と泪とホーオーとジロー』(茨城県のRMさん)

これは好きかもです。河島英五です。「人類」です。

渚のハイカラMょ(高知県高知市MKさん)

ズキドキ。小泉今日子ですね。

35年前。ちょっぴり近づいてきました。

バリのヤマザキさんは、

『ちゃっかりラカホーオー』

(原曲ひょっこりひょうたん島)の歌詞を書いてきてくれたよ。

55年も前です。却下。ヤマザキさん何歳なんですか?

うーん、再放送じゃないのかな。

読者が新しい歌を知らないのか、年齢層が高いのか。

それを許すと、仮面の忍者赤影とか、赤胴鈴ノ助が来ますよ。

いいと思うけどな。

(編集部注:京都酒蔵館の旦那からダンシング・ホーオーと、

俺ら京都さ行ぐだ』が寄せられています。

それぞれ荻野目陽子さんと吉幾三さんだそうです)

じゃあ最後は『法王は目にして』

それも40年も前の楽曲です。しかも過大解釈しすぎです。

「治外法権だから何でも良い」の広い心でも遠いかな?

遠すぎですよ。「キッスは目にして」という原典に際しては、

この場合はヴァーブ(動詞)を使用すべきです」

わざと外すのって、奥田民生ぽいかなぁと思ってね。

わかるわけないじゃないですか。わからないですよ。それは。

そうだよね。

そうです。せいぜい『サバ手は目にして』の方がわかります。

わからないよ。それも。

そうですね。動詞のアスペクトが違いますものね。

アスペクト!相(そう)か。

しゃれを言ってもまたわかりませんよ。

相で考えると、

キッスとサバ手はさ、

それぞれ到達動詞 (achievement)と、

活動動詞 (action)になるからこれを揃えたら上等な替え歌になるね。

なかなかむずかしいですよ。

でも法王は「複合名詞」だからこれを揃えるのってかんたんだよね。

しかし、英語の場合は、法王が可算名詞となるんですよ。

ラカ法王となるとさらにややこしいです。

さらにややこしい?

ドラゴン・グライド・プロダクションは固有名詞で、

その内側で、という性質がある注釈となります。

なので、よりややこしくなるんですね。

なんだか受験勉強している気になってきたよ。

あれ、これってそのために話していたわけですよね。

どうせまたブログに書かれるのなら、

文学を学ぶ人たちに身近なことから教えるのが一番わかりやすいですから。

じゃあサバ手というのは一段動詞なのかな?

活用形だと思いますよ。そろそろ休憩が終わるので、行きますね。

じゃあまたね〜!

ガシャ。

実りある会話で受験生にぴったりだったので、

ここに掲載しました。(笑)

それぞれの品詞の深い意味を知りたい方は、

以下のリンクをじんわり見てみてください。

志望校合格間違いなしです。

【ラカ法王の名曲をカタサバ先生が斬る】

【ドラグラプロダクションズ製作、片岡鯖男】3.8フィートの週末3『深いかなしみ』_(1038文字)

【ラカホーオーのマーチ(編集部のおすすめ)】

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】バレル・ライド研究[ウエッジ編]_ホーオーパンナとラカ法王のマーチ_(2395文字)

【巻末リンク:教授がサバ手を科学した回】

【ドラグラ・プロダクションズ・サイエンス編】サバ手の真実_(1584文字)

【ボーン・イン・ザ・U.S.A.】

【渚のハイカラ人魚でズキドキ】

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】挽歌というか、サーフ・エレジー、いやなんと言いますか_(1981文字)

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先日言われたのが、

「NAKIさん、これは日本のルールです」

冷静のその意味を詠む解くと、

自分たちの都合で、

勝手に決めたことをこちらに押しつけてくるということだった。

その時は、

「ローカル・オンリーです」

だからここではサーフィンしてはいけないと言う。

流れが強くて危険だからビジターはだめなのだそうで、

けれど、

ビジターだけが危険というのがわからない。

きっと、

私とローカルたちのパドリング速度や耐久力はあまり変わらないと思うんだけど。

日本のことをよく知っているが、

無料で遊ぶ場所で、

サーフィンのように地元人、

その友人、または誰かから取り次がれた人だけが良く、

こうすればOKだとか、

NGいうのは今まで聞いたことがない。

サーフィンだけであるまいか。

具体例を出すと温泉、

スノーボードのゲレンデ、

釣り場等々でそんなことを言われたことは一切ない。

ハワイで、

ローカルが世界一厳しいと言われるカウアイ島でサーフしたが、

こちらがきちんとサーフィンできる限り、

何か文句を言われたことは皆無である。

上に掲げたのは、

週刊朝日の今週号の特集記事。

ここには、

正論症候群というのがあり、

他人を打ち負かして喜ぶな

そんな見出しが躍っていた。

けれど、

こんな不条理を言われつつも笑みを返せたのは、

自分が大きな視点でこのことを見ることができたからだ。

サーフィンというのは、

冒険で、

そして世間のアウトローたちが、

反骨精神でやり、楽しむもの。

なので、

人と違うことをしていても、

「そうだったのか!」

そんな精神で受け入れられてきた。

けれど、

最近の正論さんたちは、

「それは違う」と言い寄ってくる。

たいていの正論さんは、

海のことをあまり知らない人であり、

または昔やっていたという先輩であり、

サーフィンの根性も入っていなかったりするからややこしい。

もっと言うと、

波が大きくなると、

正論さんたちは見事にいなくなる。

Tyler Warren 2+1 at Fiji

.

波乗りにも詳細と概要があり、

詳細な視点でものを考えること、

客観目線で物事を考えましょうと伝えられている。

だが、

ここまで来ると、

そんな二極化という単純なことでは語ることができない気がしている。

女性、または男性である。

サーフボードが大きい、競技用で薄い。

陽が出ている。星が見える。

南風、北風。

硬い、柔らかい。

右だ左だ。

生きる、死ぬ。

来る、去る。

法王だ神だ、

または魔王や明王だと言って、

それぞれの正しい、

または存在している自分たちの側があり、

他人をそこに押しつけている。

清く、

豊かな心で楽しくサーフィンしたい。

そんなことを考えながらブレイクの前にある道の駅にお弁当を買いに行くと、

テッペイさんがいらした。

「西で釣ってきたんだ。食べて」

そう言って、

釣り立ての大きなグレを一尾包んでくれた。

(忘れられないほどおいしかったです!)

テッペイさんは、

二年半前に、

私がここに来た初日にもお会いしたが、

背筋正しいグレイトサーファーであり、

誰にでも分け隔てなく公平であり、

そして正義の人である。

ウエットを着たテッペイさんと、

この日誕生日だったハイカラM。

.

サーフィンというのは、

テッペイさんのようにすばらしい人格を創り出すことができるのだが、

そこに到達するには、

上記した波へ際しての根性だったり、

「海への畏怖と憧憬が必須で、

さらには他サーファーへの尊敬が混ざりあって、

高い意識を育むのデス」

と、

ハワイ島ローカルのシェーン・ドリアンが教えてくれた。

でも必ず外国からのサーファーの人格者を例えに出すと、

「ナキさん、ここは日本ですよ」

そう言い負かされる。

うーむ。

ならば、私が知る日本のローカル・サーファーの良い例を出す。

湘南の横山泰介さん。

もし誰かがラインナップ上で言い合っている、

または文句を言っているサーファーがいれば、

泰介さんは、

そこにすっと近づいていき、

「だめだよ。サーフィンで喧嘩をしちゃダメだ」

そう言って落ち着かせつつ、

「(サーフィンを)楽しくやろうぜ!」

菩薩のまなざしで、

民にハッピーサーフィンを芽生えさせる。

こうしてグレイトなローカル・サーファーが、

ビジターたちの師範となり、

笑顔で導いて欲しいなぁと、

そんな世界が近づいたらいいのにと、

うっとりしながらブレイクに向かって歩いていると、

私よりも高齢に見えるサーファーが、

タバコをくわえながらこちらにやってきた。

「こんにちは」

そう言おうとしたら、

こちらをにらみつけて唾を吐いた。

とっさに泰介さんをマネをして、

「楽しくやりましょう」と言いそうになったが、

(からまれると面倒なので)黙っていると、

今度はこちらにタバコの吸い殻を投げてきた。

まるで言いがかりである。

俺は何もしていないぞ。

どうなっているんだ?(笑)

#みんなでサーフィンを変えていく

Happy Surfing!!

【ドラグラ・プロダクションズ特別号】2600年も前の『時』という輪廻『秘蔵宝鑰』_(2020文字)

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以前にも書いたけど、

ナターシャ・グリーさんが歌う、

『いつも何度でも』という歌詞に心を強く打たれた。

原曲も調べ尽くした。

語源までも。

いつも何度でも_歌詞の意味を読み解いてみた朝_”Let’s draw out dreams always”_新しく人生をはじめて、いつも何度でも夢を見よう_(4444文字)

友人たちに不幸が重なり、

彼らの気持ちを追うように、

救いを求めて彼女の曲を探すと、

『防人の詩』の、

ナターシャ・グジーさんバージョンを発見した。

おしえてください

この世に生きとし

生けるものの

すべての

いのちに

限りがあるのならば

海は死にますか

山は死にますか

風はどうですか

空もそうですか

おしえてください

(作詞:さだまさし)

1980年(昭和55年)に発売された衝撃的な内容の歌詞。

映画『二百三高地』の主題歌になったこともあり、

楽曲の作者のさださんは、

世間から大きなバッシングを受けることになる。

(戦争肯定だと受け取られた)

しかし、

徐々にこの詞の真意が伝わり、

最後には世間から称えられたドラマがある楽曲。

この歌詞は、

万葉集内の、

「防人歌」のひとつに基づいて作られたという。

(巻十六、3852)

原文です ↓

鯨魚取

海哉死為流

山哉死為流

死許曽

海者潮干而

山者枯為礼

かなを入れたのがこちら ↓

鯨魚取(いさなとり)とは、読み手を「海」に導く枕詞

海や死にする

山や死にする

死ぬれこそ

海は潮干て

山は枯れすれ

現代文はこちら ↓

海は死にますか

山は死にますか

死ぬからこそ

潮は干き

山は枯れるのです

防人(さきもり)とは、

ここ日本で飛鳥時代(664年頃)から平安時代までの期間、

徴兵され、

九州の東シナ海、

日本海に面したエリアに、

唐からの防御として配置された人のことである。

当時は岬守(みさきまもり)、

島守(しままもり)という名で、

遠江以東の東国、

つまり静岡から東の関東地方、

東北の農民がこの兵役となり、

そして3年間以上も無給で、

要求課税も変わらず(本人にも家族にも)、

故郷から遠く離れた、

悲しく辛い無賃の強制労働だったという。

そして彼ら岬守、島守を総括するため

「防(ぼう)」の字を当て、

防人(さきもり)となったとされている。

photo by naki

.

『万葉集』には、

この防人や家族たちが詠んだ悲しい歌が載っている。

当時は、

貴族以外の民衆が歌を詠むのは珍しいことだが、

できない言葉をなんとか手繰ってでも歌ったのは、

それほどまでに悲しかったのだろう。

万葉集は、

日本最古の和歌集。

7世紀前半から759年(天平宝字3年)まで、

およそ130年間に渡って集められた和歌が、

4500首以上も収録されている。(全20巻)

万葉集の成立が759年ごろで、

その15年後(774年)に文学と言葉、

書の達人だった空海が誕生しているのは偶然ではないだろう。

彼が、

「完成したての万葉集を読み、どのように影響を受けたのか」

そんな小説が書きたくなった。

海は死にますか 

山は死にますか

春は死にますか 

秋は死にますか

愛は死にますか 

心は死にますか

私の大切な故郷も

みんな

逝ってしまいますか

空海著『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく、831頃)』の

冒頭、

生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く

死に、死に、死に、死んで、死の終わりに冥し

そんな言葉を思いだした。

原文は ↓

掲生生生生暗生始

死死死死冥死終

意味を調べてみた。

いったい何度生まれ変わったら

この世の真理が理解できる(明るく)ようになるのか

そんな嘆きだという。

秘蔵宝鑰は空海晩年の著である。

空海でさえ、

真理に到達できない葛藤があったのだろう。

読書家で知られる空海は、

農民(防人)が詠んだこの歌に出会っていたはずだ。

そして仏(密)教で伝わる輪廻や、

永劫を重ね合わせたのだろうか。

この時代の死生感と、

いまこの令和時代の死生感は何一つ変わってはいない。

失い、そして生まれる。

悲しい。

身が切れるほど悲しいこともある。

さださんは、

そんなことに気づき、

故郷から遠く離れた防人の霊を、

1300年の時を超えて連れてきてこの無念を歌った。

昭和55年(1980)のことだ。

そしていまナターシャが世代を越えて、

人種や国を越えて歌う。

空海の時代には、

釈迦(ゴータマ・シッダッタ)により成立された仏教があり、

「(何もかも)すべて去りゆく」

そんな原則がすでに唱えられていた。

お釈迦さまの言葉なので、

いまから2600年も前のことだ。

その死生感を込めて、

時代を超えて、人は歌い続ける。

海の上に浮き、

波を待つ私の上にこの歌詞が降りかかってきて、

さまざまなことが飛来し、

そして去っていった。

横浪半島に目を移すと、

(青龍寺)奥の院がある山が見え、

その尾根に空海が立っているような気がするのは、

『時』というのも生命と同じようにやってきて、

そして去る。

それを永劫に繰り返すという輪廻の生業(なりわい)なのだろうか。

【これは1980年10月17日。

東大寺大仏殿落慶記念コンサート。

(この放映は翌年1月)

作りたての防人の詩を28歳のさださんが歌っている】

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】サラさん_ホーオーパンナとラカ法王のマーチとタヌくん_(1287文字)

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Bonzer 1971 / 6’3″

.

こちらは爆弾低気圧が今まさに過ぎようとしている。

いつかも書いたけど、

こういう気象の極みは妖物だと感じる。

(巻末リンクしました)

5日前の高知新聞の夕刊、

1面にこんな記事があった。

(翌々日朝刊にも)

サラさんとは、

ブルードラゴンと、

タヌ・ビーチの波周りでお会いしたことがある。

日本のサーファーにはめずらしく笑顔でサーフしていたので、

話しかけると、

少し日本語がたどたどしかった。

聞いてみると、

ロス・アンジェルスのサウスベイ出身だという。

サウス・ベイ!

私はサンクレメンテということになって、

サラさんと長女カイラが同じ歳なのということもあり、

話がはずんだ。

聡明である。

世界のサーフィンを知っている。

私は競技賞賛主義者ではないが、

彼女のような公平で、

オープンマインドのサーファーにオリンピックで活躍してもらいたい。

サーフィンには、

このすばらしさを語る人が必要であります。

昨日、

コビー・ブライアントが亡くなってしまった。

享年41歳だという。

それこそ昨日書いた歌詞ではないが、

「何もかもなくなる」

そんな無情を感じた日だった。

タヌくんから電話がかかってきた。

「もしもし」

はいはい、元気?

やってますよ。鵠沼とかでサーフしているんだよ。

すごいね。鵠沼でお気に入りスポットはどこ?

うーん、そうだね。江の島のマックかなぁ。

マック?マクドナルド?

うんそれ。

へー。

あのさ、このあいだホーオーパンダ読んだよ。

(ホーオーパンナについては、巻末にリンクがございます)

お、ありがとう。

でもさ、歌詞が変だから指摘しようかと思って電話したんだよ。

でも変でも俺の詞じゃないから直せないよ。

もっと言うとパンダじゃなくてパンナだよ。

ほんま?じゃあ誰が書いたの?

ドラグラ・ケイスケだよ。

知っていますよ。その人沖縄にいたよ。

さすがだね。千と千尋の主題歌で、タキビシ経由で知り合って、

高レベルのウナクネだよ。あ、今はドラグラだね。

へー。アキくんの友だちでしょ。

そうそう。さすが。

タローですよ。ジローです、ケントです。

おお、ラカ・ブラザーズ!

彼らは両界歌合戦にも出場しているんだよ。

知ってますよ。楽屋で会いました。

そうだったのか!(タキビシのマネで)

とにかく、その歌詞の欠点はさ

はいはい

「たとえサバの手が折れちゃっても」というところが変だよ

そうかなぁ?

そうですよ。サバの手がまずわからないよ。

そうか、サバ手の折れたホーオーも知らないんだね

何それ、中村あゆみ?

それそれ、そのバラードバージョンを法王が大トリで歌ったでしょ?

ぼく、あの日は自分の番が終わったら帰っちゃったからさ。

そうなんだ。とにかくそれで歌ったんだよ。

そのサバ手の歌?

そう。

だからサバ手って何なのですか?

“純粋な心”という意味だよ。

そうでしたか!だから「君はサバ手だどこまでも」という歌詞が機能するんだね。

そうです。さすがIQ38だ!

了解両界またね。ありがとうね〜。

またね〜

ガシャリ

【巻末リンク:低気圧は妖物!?】

【サーフィン研究所】妖物低気圧_高知のペーパースカイ_ヤマちゃんジンジャーさま_(1728文字)

【指摘された歌詞ポスト】

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】バレル・ライド研究[ウエッジ編]_ホーオーパンナとラカ法王のマーチ_(2395文字)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ】タキビ神の永遠の謎_ウナギ稚魚漁師の暴挙_プロサーフィンのせんしゅ_漢字多量使用世代の背景_ホフワウ_(2322文字)

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波に乗っているときに飛ぶような感覚となった。

この感覚をどのように伝えようか、

ずっと考えていた日だった。

海があり、

大地がある。

海のためには山です。

そう言って、

林業に入ったポイくんとか、

学くんたちの顔が浮かんだ。

月があって、

宇宙があってということか。

一昨日ここで、
「2600年も死生感が変わっていない」

そんなようなことを書いた。

すると、

タキビ神からこんなメッセージが届いた。

「かなりわかりました。
生があるから死があります。
始まりがあれば終わりがあります。
また、
終わりがあれば始まりもあるので、
それは、
永劫に続く輪廻ということがわかりました。
ただ、宇宙の始まりと、
無の世界の謎がどうしても解けないです。
🙏🙏🙏

「宇宙の始まりの謎」

そんなことを考えていた。

ものすごい雨が降った。

ダムが放流したかはわからないが、

海が真っ茶色だという。

ちょうどハイカラMから連絡があり、

やはり真っ茶色だということと、

爆弾低気圧の猛威で、

「(ウナギの稚魚を漁師の)

ブルーシート小屋の大半が消失しました」

そう言っていた。

この漁師たちのほとんどは、

自分たちの命である漁場、

つまり海や川にゴミを捨てる。

100人くらいはいるらしく、

満潮、

または大雨となるまでは、

弁当や飲料、

お菓子やタバコ、酒類が散乱し、

まるで閉場後の競馬場のようである。

ビーチクリーンというのが、

まだなかった時代のようにたくさんのゴミを日々出している。

さらには、

暖を取るために車バッテリーを小屋に持ち込み、

漁期が終わればそれらを(小屋も)そのままそこに放置していくという。

それだけではなく、

瓶を投げて割り、

釘まで振りまいてサーファーたちに嫌がらせをしているという。

数年前に誰かが文句を言ったら、

漁師つながりで、

違う道の人を連れて来て、

しこたま仕返しと、脅かされたという。

昔なら聞いたような話だが、

2020年の今、

まだこんなことになっているのかと、

お正月に海を見に行って思い知らされたウナギ漁である。

それからばと、

個人的にウナギを食べるのをボイコットしている。

こんなことをしてウナギの稚魚を獲り、

それを養殖してまで食べるものなんかいらない。

だから天然がえらく、

そしておいしいのだとわかった。

嫌な気持ちとなったので、

そのカウンターとして、

違うことに思考を切り替えた。

かんたん大師である二郎くんの、

4歳の時の画像をいただいた。

8歳児は、

今から3〜4年前はこんなにも幼児だった。

二郎くんは、

小学校1年生のとき、

七夕のたんざくに

「プロサーフィンのせんしゅ」と書きました。

これを見てじわりとしてしまった。

二郎くんの近所にオリンピックもやってくる。

彼たちにとって、

とてもエキサイティングなことだろう。

瀧朗が言っていたことを思いだした。

「元日の、千葉県大原市の自宅で、

コタツに並べたお年玉の袋を視界に入れつつ、

母の作った北海道ラーメンを食べる太郎くんと二郎くんがいて、

その深層心理で、

煮卵と手作りチャーシューが、

お年玉と明星チャルメラがどのように関連付いたのか。

その速度と浸透度を掘り下げた個展を開催したいです。

ですが、

二週間前に掲載された朝日新聞の記事によると、

渋谷が池袋化してしまい、

この事象はすでにメタとなってしまいました。

朝日と言えばドラえもんです。

いわゆるレフト・ウイングです。

保守を演じつつ、

右の翼をちらつかせるのは読売で、

あちらはポケモン派です。

【サーフィン研究所】星の移行_サバオレ・オー歌詞の明解な感想と評価_(2529文字)

というようなことであり、

ちょっとした記憶なので、

伝言ゲームのようにところどころ変わってしまっているが、

それでもわかりづらかった。

だが、

瀧朗の言うように、

意識の階層化というか、

それぞれの認識に準ずるといった原則もはやない。

昭和40年代流に言えば、

「無い」であり、

世代的に無理矢理漢字を使ってしまうのは、

「変換」という便利機能がなかったので、

漢字を多く使える人が頭脳明晰と信じられていた。

辞書。

そして分厚い文芸書がえらかった。

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』

などが本棚に入った人を見ると、

それだけで頭が良いように見えてしまった世代だった。

さらに1世代上の人となると、

カミュであり、

アンドレ・ブルトンのナジャなどは、

読めないのに持って歩いていたと聞いた。

とにかく、

やたら漢字を使うのは、

道路工事文体に代表される暴速族系であり、

いまだに宇佐大橋で空ぶかしをしてうるさい。

江の島も同様だろうか。

Catch Surf ODYSEA Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Fin

.

話が逸れた。

その道路工事文体派は、

「ございます」

「ぜひ」

「ありがとう」

まで漢字にしてしまう。

いわゆる当て字である。

「ぜひ」とひらがなで勧める場合は副詞となり、

この場合は、『是が非でも』と混同するので、

平仮名が正しいのですと習った。

(巻末リンク)

大手メディアはこれに沿っているが、

地方新聞となると、

この規はじつにあいまいである。

そろそろ終わりにするが、

「よろしく」を夜露死苦としたのは、

やりすぎに感じるのは、

字画の多さに加えて、

暗黒面の示唆が、

当てた字によって露骨だからだろうか。

「法王が辞書に掲載されています!!」

そんな題名で送ってきてくれたのは、

静岡県のJYさん。

「法王=辞書」

当たり前なのでは?

そう思いつつ見てみると、

なんと!

こんなことになっていて、

「(ホフワウ)というのが誤字かと思い指摘すると、

そうでないらしい。

ホフワウという言葉をいつか使ってみたい。

良く晴れた。

食料がないので、

波に乗って、

買い出しをしに行き、

サーフ小説の続きを書こう。

【巻末リンク:ぜひは漢字?】

サーファー言葉の勉強_伝説の写真家の横山泰介さん個展が鎌倉極楽寺で_「ゆる波乗り系マニア」から初乗り感動編_(2509文字)

Happy Surfing!!

【D・G・P】小説『ジェイミー・オブ・ライアン』のバレル_前編 1 of 3_(1558文字)

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ジェイミーは、

沖に動くうねりの稜線を見ていた。

ウエスト(西北西)からのうねりと、

ノースウエスト(北西)が重なるのを待っていた。

それ以外であれば、

自分がどんなにいい位置にいても動かずに、

ブラザーズたちに波を譲った。

来た。

たぶん、来た。

ウエスト(この日は西北西)がログキャビンあたりから、

そしてププケアからのノースウエスト(北北西)。

そのふたつが確実にここで重なる。

ジェイミーは、

そう感じる前に動いていた。

正確には、

バックドア側に動いていた。

鍛え上げられたジェイミーの腕がきしむように水を漕ぎ上げる。

傍目には力を入れずに漕いでいるように見えるが、

全力を使っていた。

ウエットスーツを着ていなければ、

筋肉が引き絞られ、

太い血管が浮き出ていたことだろう。

波はほぼ予想した通りに来た。

喉が渇く。

興奮と緊張が重なって、

背中が熱くなっていた。

それを冷ますようにゆっくりと息を吸った。

1本目。

この波ではない。

越える。

2本目が見えた。

これでも、ない。

次、

これだ。

ジェイミーは、

2本目のうねりを越える前にGoProを口から離し、

唾を飲み込んだ。

そして、

ムーヴィー・モードのボタンを押し、

息を大きく入れてから再びくわえた。

こういった波に近づいてみるとわかるのが、

海面がくせ者だということをまざまざと知らされる。

海底にさまざまなリーフの突起や凹み、

洞窟があり、

まるで海底ジオラマのようである。

その上を強大なエネルギーを持った波が動いていくので、

渦巻くような海面となる。

ボードを海面に吸い付けたり、

左右に流したり、

自分を沈ませるような渦をつくり出すので、

思ったように動けなくなる。

海底の浅さと同じように、

パイプラインでサーフするものを畏怖させる要因である。

3本目の波。

せりあがってきた。

最も大きく、

ジェイミーが狙っていた宝山であり、

そしてどこまでも清らかな霊山だった。

各部の起伏を凝視する。

ボイルを探した。

あった。

パイプラインで生まれ育ったジェイミーは、

各リーフから吐き出される起伏、

ボイルの形状で、

自分がいる位置を理解する。

バスケットボール選手は、

ゴール周りであれば、

回転して方向がわからなくなっても、

フリースローラインと、

3ポイントラインの弧だけで、

バスケットまでどのくらいの距離と、

角度なのかを感じるという。

そのことと似ているのかもしれない。

テイクオフというのは点である。

滑走は線だ。

滑走している際は、

コブや波面のゆがみはランプとなって、

速度を上げたりするものだが、

テイクオフは違う。

波のどこから入るかで、

速度、角度、位置が全て変わり、

その後の滑走展開に影響を大きく及ぼす。

テイクオフする際に考えられる波面の詳細を書き出してみた。

エッジ(なにかしらの起伏)

フック(長い起伏)

リップ

チムニー(割れ目のような亀裂)

デッド(押してこない壁)

オーバーハング(リップが分厚いもの)

フェース

レッジ(横方向の凹凸)

リッジ(縦方向の凹凸)

ボイル(海底からの水流)

そしてこれらが合わさった未知なるものがあり、

それらの名が付く箇所には、

あらゆる方位と、

さらに上下という概念があり、

それぞれが合わさって波を形成する。

一刻変われば、

豹変するほどに動く。

ゆえに波乗りに心をとらえられると、

逃れられないものとなるのだろうか。

波は、

ごくまれに鏡面のようになるが、

たいていはこのように些少かつ、

広大な起伏の総合が、

テイクオフに相対しての視界であり、

フィールドとなる。

「そのボイル」から数十フィートの位置、

オーバーハングとなる下に、

小さな、

ごくわずかなふくらみがあった。

ジェイミーは、

その下に一度しっかりと、

そして深くボードのテイルを沈ませた。

(明日の中編に続きます)

3日で完結。

Happy Surfing!!


【D・G・P】小説『ジェイミー・オブ・ライアン』のバレル_中編 2of3_(2133文字)

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こんにちは、

今日は題名通り、

昨日の続きからとなります。

前編はこちらです。

【D・G・P】小説『ジェイミー・オブ・ライアン』のバレル_前編 1 of 3_(1558文字)

パドリングを開始すると、

波が、

ジェイミーに応じた。

波は意志を持たないので、

実際にはジェイミーが波に合わせたのだが、

そう思えてしまうほど、

波が、思うように同期した。

パイプラインの波を形成するリーフの基は溶岩流だ。

二つのパクレナ渓谷から挟まれるように出現した浅瀬、

60フィートの深さから一気にせり上がった崖状の海底。

それらラグーン、リーフの連なりがあり、

このパイプラインは、

世界の奇跡とされるノースショアで、

『最高峰の波質』という栄誉を受け続けている。

せり上がる浅瀬は、

波のエネルギーを増大させる。

発生からおよそ5千kmも深みを進んできたうねりが、

速度を緩めず深みから浅瀬に乗り上げる。

すると、

海面に水は集まり、

速度は増し、

切り立ちが頂点に達する。

達したら、

切っ先から倒れるように波が崩れる。

その起伏の高低差があるほど、

うねりの速度があればあるほど、

波先は分厚くなり、遠くに飛ぶ。

波先が飛べばチューブ、

またはバレルと呼ばれるものとなる。

Dream Barrel

広大な幅と、

丘のような高さのうねりが、

海中の、

崖上にあるラグーンにやって来る。

さらにエフカイ・チャンネルという深い溝がすぐ脇にある。

この総和として、

波は、

いったいどうなるのだろうか?

それがいま、

ジェイミーが相対しているものであり、

“土手状の海の盛り上がり”という塊であり、

妖物のような残忍さと、

海の猛りを同時に持ち合わせている妖獣だった。

冷静に言うのなら天変地異に近いものだ。

うねりの持つ膨大な資質と、

複合するうねりの均等関係、

それらの到達角度が重なり合ったものが、

いま、ここにある波だ。

波の、切っ先が揺れる。

重く、遠くに揺れた。

押してくる。

もっと押せ。

ジェイミーは、

波底に向けて、右腕を深く漕いだ。

左も強く入れた。

まだだ。

まだ下がらない。

もう一回。

あ、ノーズが落ちた。

よし、これでいい。

行くぞ。

分厚いリップが落ちてきた。

腕に全ての体重を乗せる。

胸を反らす。

頭を上げる。

落下が始まった。

体を起こしていく。

よし、いいぞ。

ボードが波から出てきた。

真っ逆さまに落ちていくのだが、

サーフボードのレイルとテイルが、

ある程度以上波に咬むと速度を失って、

止まる。

または後退する。

いわゆる「巻き上げられる」と言われるものだ。

ジェイミーの意識は、

壁の上部に持ち上げさせる感覚でレイルは入れていた。

そのまま均衡を保っていたかったのだが、

どうやっても落下が圧倒的に迫っていた。

さらに、

思っていたより早くリップが落ちてくると判断し、

ボトムターンを選択肢から外した。

レイル加重をより強めた。

前出したが、

斜面がある程度まで切り立つと、

レイルとテイルは、

落下と上昇の均衡を保つ道具となる。

ジェイミーは、

ほんの少しだけ自由落下するように調節して加重した。

鼓動するように壁の角度が上がり、

ある程度したところでフィンが抜けてテイルが滑りはじめた。

後ろをもっと踏んで、こうだ。

そして右腕を使って、

レイルを波の中に切れこませることで落下に耐えた。

左手も入れてしまえ、

これで食い付かなければ、

木の葉のように落ちていくだけだ。

もっと(波)減速しなかれば、

波面と自分を結ばないとならない。

落下しながらそのことだけを考えていた。

波はこのままかぶさってくる。

降りてしまえば、

バレルには入れない。

テイルをもっと踏んで、

レイルをノーズまで使って、

壁と接結を強めた。

6’6″のボードなので、

刃渡り2mのナイフとなったサーフボードを波に切れこませて、

落下しないように結んでいた。

だが、

あまりの傾斜(かべ)にレイルとフィンの面積、

そして左腕の抵抗では耐えられずボードが滑り始めた。

そのことに反応したジェイミーは、

その右腕にこめていた加重を解いた。

普通ならここでさらに加重させてしまうのだが、

この場合は滑らせたほうが良かった。

この切り立ち過ぎた箇所から降りたかった。

その代わり、

降りきったところで全加重させて失速させ、

波の中に巻き上げられるようにした。

アウトリガー・カヌーのように、

伸ばした腕をアマ(AMA)とし、

左半身とレイルを接点とし、

右腕で固めて、

ひとつの舟とする。

これはサーファーとサーフボードではなく、

人と板が合わさった速度を持つ浮力体だ。

止まれ、

止まったまま、この姿勢で浮き続けろ。

数トンもの波の斧、

巨大ギロチン状のリップが迫ってきた。

下に入る、

これを受けるということは、

硬いリーフとサンドイッチとなり、

死に関わる可能性が高い。

これがパイプラインの玄、

北東鬼門であり、

ここに神が棲みついているとされるゆえんである。

古(いにしえ)、

白明の時代から何人も犠牲になっている。

どんなサーファーであっても容赦はない。

グレートだろうと、

レジェンドだろうと、

誰であろうとも、

挑戦者の大切なものを奪うパイプラインの牙だ。

落下して、

海面と波の中間で、

レイルを海面に対して限界まで立てた。

腕も腰も、

接水できるところは全て使った。

自分が発した飛沫なのか、

波から飛んでくるものかはわからないが、

視界がなくなっていった。

(明日の最終編に続きます)

Happy Surfing!!

【D・G・P】小説『ジェイミー・オブ・ライアン』のバレル_後編 3of3_(2773文字)

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さきほど月齢7が過ぎ、

上弦の月(waxing moon)となりました。

ワクシング・ムーンとは、

満ちていく(wax)月という意味です。

月の満ち欠けは止まらないので、

進行形としての現在分詞が付けられているのでありましょう。

キリリと冷えて、

凛としたそらでした。

上弦の月は、

昇るときにその弓部分を下に向ける。

なので、これが落ちていくものだとわかるのは、

天体に詳しいお方でありましょう。

不思議だけど、確かであり、

けれど、みんなおよそ何も知らないもの、

それがそらに浮いている。

さて、今日も昨日、

一昨日の続きからとなります。

前編はこちらです。

中編と続きました。

【D・G・P】小説『ジェイミー・オブ・ライアン』のバレル_中編 2of3_(2133文字)

[3.後編]

伸びるように拡がり、

妖獣は丸まった。

分厚い波斧の切っ先。

それがかぶさってくる。

ジェイミーは、

アールから見ると、

ほんの少しだけ下にいた。

遠くに出現するであろうアール(R)に、

パイプ状となるところをつないでラインとして、

それにレイルを合わせた。

よし、こうだ。

そうだ、そう。

左手をコンパスの針とし、

そこから一文字に右レイルをつなぎ、

後ろ足をかためた。

「極め」である。

最速方向に加重するための準備はできた。

前足はレイルの横。

いつものバック・サイドのスタイルだった。

セクションが想像したよりも拡がり、

ストールさせすぎたと確信するほど、

ビハインドに入っていた。

「奥、いや下過ぎる」

嫌な感覚である。

それでもバレルの芯に、

真芯にとどまるべく、

波からの降下重力を接結させて減速させた。

重力の急激な転化で、

まるで止まっているかのような錯覚におちいる。

それでも耐えて、

実際に速度を止め、

“ただ浮いている”

というゼロ状態となった。

ゆっくりと、

そしてしっかりと妖獣は、

ジェイミーを呑み込むように引き上げた。

よし来たぞ。

芯が近づいてきた。

まだ、

まだ、だ。

そろそろ。

ここ、だ。

小さく、

減速するように合わせると、

ザズュ(ZAZZZZU)

レイルが小さな音を立てた。

前を踏みながらレイルとテイルをフリーにした。

完璧だ。

いや、

もっと上だ。

下に降りすぎている。

深すぎたのか。

バックドア側に動かずに、

ボイルの前にいれば…。

初動、

加圧減速に対しての後悔、

滑走の過去への疑念が浮かび上がる。

こちらが挑むはずが、

すっかり腹の中に入れられてしまった。

自分の手足が重い。

体の内側から気がむしり取られて、

力を出せなくなってしまった。

負けである。

この夢のようなものに対して、

自身のありったけを込めたが、届かなかった。

だからといって、

ボードを離すことはしない。

チャンスがなくなっても、

神のような波の上で、

そんなことは意地でもしない。

ヒーローたちの顔。

いなくなってしまったあいつの顔も。

そうだ、これは彼らが乗る波でもあった。

最後までやり通すのは、

最初に決めた約束ごとだ。

この、神々しいまでのものに相対して、

自分はまだまだ小さすぎた。

ワイプ・アウトする瞬間まで、

沈むまで、

飛ばされるまで、

吸い込まれるまで、

巻き上げられるまでは、

できる限りのことをする。

さらに目線を低くした。

無になれ。

無だ。

波の内側は、

単純なる回転運動だ。

陰と陽がまわり、

光と闇も回る。

縁と業も。

そんな達観が飛来していた。

だが、

たいていそんなことは後で思いだすもので、

このときは、

ただ無と現実が明滅していただけだった。

フォーム・ボールだ。

前から来たか。

波先は海面に達すると、

泡状の層をつくる。

波の内側の泡面のことをフォーム・ボールと言う。

これは滑走するものを捕らえて、

からめて、

そして沈める悪魔のような泡面である。

「無表情で引きずり込む」

無慈悲なる泡層(フォーム・ボール)だ。

例えるとすると、

自転車に乗っているときに、

下り坂の路面にある、

泡状の落とし穴を通ることを想像してもらうとわかりやすい。

フォーム・ボールだらけとなり、

アール全面が白くなった。

「ジ・エンド」

ジェイミーは、そう悟ったのかもしれなかった。

このときの唇を誰かが見たのなら、

笑っているように見えたかもしれない。

力を抜いたのは、

ワイプ・アウトに際しての気構えというか、

長年の経験でもあり、

危険が極まったとき、

反射的に行う本能だった。

フォーム・ボールが俺をかっさらうか、

こちらのレイルがいつ沈められるのかはわからない。

ひたすら深く、

狭いアールが小さくなっていく。

後方からウェッジ。

もしかしたらバック・ウォッシュか。

波の中が動き、波面にランプが形成した。

とてもささやかなものだったが、

そのランプに押されるように、

レイルがフォーム・ボールの上に浮いた。

泡面と結合した。

さまざまなことが絡まり合い、

結集して小さな奇跡を起こした。

パイプラインの女神は、

ここで生まれ育った純粋な男に、

小さなかけらのようなチャンスを与えてくれた。

エディ・アイカウが微笑んだのか。

今だ。

体が軽くなった。

ジェイミーはバレルの外にある上部エッジ、

その一点だけを睨んだ。

レイルが波面に咬む。

この状態ならば、

連続して丸まっていくアール傾斜で、

最高速度を生み出せる。

さらに押し出されるような感覚。

これはそうだ。

よし、来るぞ。

来い。

ヴバヴァァン!!

轟音を発しながら、

この妖獣は後ろで果てた。

しこたま散って、全てを吐き出した。

これをスピットと言う。

バレルの出口がない場合は、

上や後ろに吹き上がるが、それらはスピットではない。

ただ、ここまでの巨大なスピットは、

このパイプラインであっても珍しいほど、

壮大なる波の最後だった。

よし、

いいぞ、いけ。

視界ゼロの中、

レイルを維持し、

見えるはずの、

見えてくるはずのバレル・エッジを見ていた。

今のスピットでかなり前に出られただろう。

数メートルは吹っ飛んだだろうか。

これがふたつめの奇跡である。

女神はいるね。

どこだ。

出口のエッジ(縁)はどこだ。

あ、見えた。

波よ、押せ。

倒すように押せ。

吐き出せ。

俺を外に吐き出せ。

視界はまだほぼゼロだったが、

フォーム・ボール状のアールを滑っていた。

この状態を保ち続ける限り沈まない。

けれど、バレルの喉が閉じたら終わりだ。

かみ砕かれて終わる。

ここまで来たのだ。

想いをかなえさせてくれ。

さらに浮かせろ。

もっと浮け。

上に上がれ。

上だ。

上しかない。

俺はこれをメイクするのだ。

出口が見えた。

あそこだ。

もう少し。

あと、少し。

また何も見えなくなった。

見えなきゃむずかしいんだ。

あ、白。

…..。

パッ

光があふれた。

外に弾き出されていた。

意識が戻ってきた。

自分が戻ってきた。

なんという気持ちだろうか。

血液が沸騰し、

細胞が生まれ変わっている。

人生をかけたものに勝ったジェイミーは、

仲間に向かって手を振り上げた。

そして大きく、

右手を振りかざした。

(舞台となった波は、5分26秒から始まります)

【サーフィン研究所】黒潮町のパインツリーのパーフェクション_マルヤの至福にシングルモルト_ソラナ・サーフ・キャンプと総帥たち_(2501文字)

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上弦の月。

これが雪月(Snow Moon)へと、

満ちていく。

JOB小説が、

ここで3日連続掲載で、

昨日完結して、

各地からそれぞれのご感想が来ている。

ありがとうございました。

コラムの最新に入れておいたので、

まとめて読まれたい方はこちらにどうぞ。

vol.69【小説】JOBバレル@パイプライン_(6058文字)

ということで、

すっかりこちらのことはお伝えしていなかったが、

爆弾低気圧からの東うねりが届き、

朋輩の学くんからは、

「石田さん岬ですね」

そう聞こえ、

パインツリーというブレイクの地形が良いと聞き、

黒潮町まで行ってきた。

いまいるのは、

カタサバ先生の土佐にある小屋だ。

ここは横浪半島の奥深くであり、

太平洋から見たら裏側であり、

浦ノ内湾の南岸である。

すると、

パインツリーまではおよそ80kmの道のりだが、

およそ3時間程度の道のりとなる。

須崎マルナカでガソリンを入れ、

道の駅に寄りながら、

そんな3時間は悪くはない。

偉人タマちゃんが先発していて、

あれだけ良かった地形がなくなり、

平坦となってしまったという。

「ほぼダンパーやけれど、

切れたところもありますんで」

そう言って、

セットは軽く胸サイズあるとも教えてくれた。

道中、

久礼の道の駅に勤務する東(あずま)さんと偶然再会し、

タマちゃんがいる場所を目指した。

らっきょう畑の切れ目を入り、

松の木が生い茂っている。

そんな暗号のような手がかりで到着した。

即座に着替えて、

タマちゃんのいるところまで走った。

最近トレーニングとしてよく走っているが、

たいていは舗装道路だ。

砂浜は足を取られるので、

蹴るタイミングが大事であり、

厚底サーフ・ブーツの開発が待たれるところでもある。(笑)

タマちゃんの他にもう一人入っていたが、

それはご近所マルヤのターボーくんで、

「仕込みです。開店の支度です」

私と入れ替わりに上がっていって、

タマちゃんだけとなった。

「タマちゃんは偉人である」

そう書いたら本人が、

「ちゃんと全文表記してください」となった。

捨て猫界では、

タマちゃんは偉人なのであります。

(巻末リンクを参照してください)

大きなセットは、

ブレイクが早すぎるので、

小さめを狙うとロングライドできた。

その内に潮が干いてくると、

セットでも切れたのがやってきた。

その中でも1本は150mくらい走れるものがきた。

暴れるように波に乗る東さんには、

波乗りの基本概念「トリム」を伝え、

全体主義からの脱却を説いた。

有名ブランド、

クロックス、

30リットル程度の体積のボード等々から逃れる方法を。

私は少年時代のように空腹となるまで波に乗り、

ボードを取り替えに車に戻り、

高知新聞の金山さんからいただいた

浦ノ内名産のポンカンを食べた後にまた波に乗り、

最終的には、

名店『マルヤ』のお好み焼きに吸い寄せられた。

絶品トンペイ焼き。

玉子ふたつが熱い鉄板の上でからまっていき、

豚肉をまとい、

チーズをもまとい、

秘伝辛味ソースが軽く塗られ、

マヨネーズの線が付いた。

私はタマちゃんと同じくスジコン。

だが、

タマちゃんはモダン、

つまりヤキソバが追加されていた。

サクサクのフワカリの至福。

食べると震える食べもの。

外食して良かった。

ハッピーサーフィンを提唱するターボーくんは、

清潔であり、

トイレはもちろんのこと、

ハートランドの生サーバーを毎日くまなく清掃することを趣味としている。

そして、私と同年である。

最近の彼はスコッチ・ウイスキー一筋であり、

そのKとYのあいだにeが入っていない、

深い世界の一部を伝えてくれた。

シングルモルトの「グレンモーレンジィ」は、

スコットランドのハイランド北部の硬度190の中硬水であり、

首の長い蒸留器を使用し、

樽熟成の柑橘系であり、

パイオニアでありつつ権威だという。

さらに蒸気蒸留方式の酒は体に優しいのだ、

体に残らないと断言しつつ、

ハイボールの作りかたを見せてくれた。

自家製氷を先に入れ、

ウイスキーをゆっくりと注ぎ、

次に炭酸水を氷に当てないように、

最後にトップをまたウイスキーでふたをするように注げば、

ステアしなくても芳香なスコッチの香りが楽しめるという。

オレンジのスライスを入れても最高ですというので、

先ほどのポンカンが思い浮かんだ。

深い世界だ。

食後はまたパインツリーに戻り、

こんどはタマちゃんがコーヒーを淹れてくれた。

私が持っていたカステラ切り落としと一緒にいただいて、

次ラウンドに備えた。

黒潮町のパインツリーは、

らっきょう畑が一面にあり、

松林の美しさにも関わらず、

人気がなく、

たいていは無人だと聞いて、

とても気に入ってしまった。

古津賀にある物産店で、

魚各種を見に行った。

この水産物や農産物は、

安くて、おいしい。

日付が書いてあるのも良い。

今朝獲れのは、

こうして赤い線が表記され、

つまりはこのブランド牡蠣が1ヶ80円だったり、

ヒダリマキが一尾150円。

こんなのそんなのとあった。

店内でシイタケと天然ぶりの刺身切り身を購入。

大人4人で食べても余るほどの量で400円だった。

ターボーくんが教えてくれた中村にある酒屋に寄り、

それからずっと行きたかったピザ屋さんに行った。

『ソラナ・サーフ・キャンプ』

ここは以前から友人つながりで、

お話を聞いていたり、

ご夫婦が経営し、

営業しているのだが、

彼らと日帰り温泉で偶然お会いしたりと、

そんなご縁があったピザ屋さん。

奥さんのシノちゃんが、

「キムチのピザがオススメです!おいしいですよ〜」

というのでそれにした。

じつは、

もっとたくさん食べたかったのだが、

これから3時間ははるばる運転する身なので、

あまり満腹だと眠たくなりそうだったので遠慮した。

来ました。

それはおいしいキムチピザを辛いソースを付けていただくと、

なつかしいようなアメリカ味にうっとりした。

見ると、

総帥(アレックス・ノスト)とダニエラ、

さらにジャレッドも来た痕跡がまざまざとあり、

インスタグラムでポストすると、

ダニエラから「覚えているわ」とコメントが入った。

デザートに黒潮町産のおいしい苺をいただいて、

気持ち良く、

国道と高速道を経て、

横浪スカイラインに入り、

山道を走らせた。

【巻末リンク:偉人タマちゃんについて】

ジグザグコーヒー焙煎録_土佐高岡老舗名店『がしら亭』_そしてみんな帰っていった_(2178文字)

Happy Surfing!!

文字と、言葉を持たない日_#92(室戸_永原レキくん誕生日in Between Blues_サバ手マニュアル編)

【サーフィン研究所】スカイアンドシー・ムロトの健食オーベルジュ初回『イデア。そして永原レキくん』_(1881文字)

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海水温が温かいので、

晴れた朝には毛嵐(けあらし)が出る。

何回見ても美しい。

室戸岬。

室戸市三津にある築45年の日本家屋をリノベーションし、

新感覚のゲストハウス

『スカイアンドシー・ムロト』がオープンしました。

このゲストハウスは、

『健食』ということにこだわっています。

健食とは、

読んで字の通りで、

健康な食事。

もちろん、おいしいものを。

地元の無農薬野菜とか、

室戸産の天然魚や、

高知特産の食肉、

そして深層海洋水と、

そこから育まれた海水塩。

そんなことをテーマにしました。

有元くるみさんの

『エア・キッチン』ですとか、

近所の料理名人を招いて、

土佐名物の皿鉢料理ですとか、

郷土料理のいろいろを表現していただいています。

今回のイベントは、

『オーベルジュ』でした。

オーベルジュとは、

”郷土料理のレストランがある宿”

を意味するフランス語です。

「土地土地の食材を仕入れたいシェフが、
郊外でレストランをオープンさせ、
客はその新鮮味を求め、
遠路レストランへやってくる。
食事とともにワインを嗜むため、
車で帰宅することが困難となった際、
レストランのオーナーが、
食事客に休んでもらうため、
レストランの空きスペースを提供してもてなした」

Sky and Sea Muroto

岬の間

.

それがこのオーベルジュの始まりとされている。

たいてい家族経営がほとんどで、

きめ細かなもてなし、

土地の最もなる旬を味わうことが最大の魅力である。

室戸には

『西山大地』という感嘆農地がある。

そこは日本一の日照時間であり、

黒潮からのミネラルたっぷりの潮風の、

標高120mの段丘赤土台地です。

この奇跡の野菜を農家さんを通じたり、

またはキラメッセ等の道の駅で仕入れています。

そんな室戸野菜を使ったサラダ。

オリーブ・オイル、

またはトリュフ・オイル、

さらにはガーリック・オイルと、

竜宮というこちらも室戸のブランド塩で一揃えのサラダ。

フレンチから食を始め、

江ノ島すばな通りの名店経由で師匠を持ち、

ワールドワイドであり、

あるときは多国籍料理である。

それらを武器に室戸に行き着いたタケちゃん。

彼が今回の料理を取り仕切りました。

彼はまるで包丁無宿「流れ板」暮 流助なのだと感じ、

その作者のたがわ靖之さん(故人)つながりで

『鉄火の巻平』

の寿司が食べたかった自分の少年時代のことを思いだした。

アシスタントは青空洋平くん。

彼は高名なるミュージシャンであり、

カフェのマスターであり、

有名ガイドであり、

イベンターでもあって、

食天才&アルコール清潔の二刀流で、

ここに室戸オールスターが集結という様相を帯びてきた。

メニューのアウトラインは完成しているようで、

どんどん作業が進んでいく。

糖度が高いフルーツトマト。

これをコールドプレスでジュースしたら、

まるで果糖が入っているように感じることだろう。

天然ブリは桜のチップで、

自家製スモークとし、

油がのった側は、

クルクルっと、

ピクルスに巻き付けてピンチョスとなった。

マスタードと、

パン粉をまとう室戸ブリ。

こちらは室戸は室津にある浦戸屋という超名店での仕入れです。

サラダは、

テーブルにクッキングペーパーが敷かれ、

それがキャンバスという趣向だった。

前出のブリのリエットやカブをブリの出汁でいただき、

健食とは地で磨かれたもの、

磨いたものを心を入れて作り込むものだと再確認する。

「心」

「魂」

が磨かれるようになり、

私たちは、

「ものごとの真の姿」に言及することになった。

プラトンの言葉にある『イデア』ということを考えていた。

スペシャル・ゲストは、

海洋町の宍喰から

in Between Bluesで知られ、

藍染めと自然に還ろうというプロジェクトを担う。

現代の弘法大師とされる永原レキくんが、

奥さんのアイちゃんと長女リタちゃん、

妹のサラちゃんとアランを率いて家族でやってきてくれました。

たった40分で着きます。

生見とここはそんな距離なんだと教えてくれた。

私の空海好きは、

レキくんのおかげであり、

そんな全てがあって、

今ここにいる奇跡と、

すばらしいご縁に改めて感謝の意を伝えました。

さらには、

室戸のパワフルなサーフスポットでおなじみの尾崎から、

『民宿徳増』の徳増和也さんと、

千里さんとリコちゃんもいらしてくれました。

レキくんのお誕生日がこの週にあるということで、

先取りバースデーが行われたり、

それは楽しい会でした。

それから尾崎でサーフ。

波待ちしているときに、

徳増さんの宿が見えた。

窓からリコちゃんがこちらを見ているような気がし、

とっても楽しい日となりました。

Happy Surfing!!

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